6月17日、東京都美術館が公式サイトを更新し、SNSなどで拡散している、館内トラブルについて謝罪したことが分かりました。
「アラサーちゃん」で知られている漫画家の峰なゆか氏が6月15日の夜、同美術館で展覧会を鑑賞中に「車椅子に乗った男に殴られた」被害に遭ったことを自身のツイッターにて告白していました。
峰氏はこのように綴っています。
「今日は東京都美術館のクリムト展に行って絵を見てたら、急に車椅子に乗った男に殴られた。びっくりしすぎて固まってたら、さらに無言で2、3発殴られた。美術館の人に伝えると『常連のお客様で頻繁にトラブルを起こす方なんですけど、こちらでできることは口頭注意くらいです』とのこと」と説明し、さらに「追いかけて殴り返そうとしたけど『峰なゆか障害者男性に暴行』という見出しがよぎってやめた。何もできないわ痛いわ惨めだわで泣けてきて、とにかく私が泣きまくるので最終的に私が救護室に連れていかれて終了しました」point 246 | 1
この書き込みに対しては2万以上の「いいね」とリツイートが見られ、都美術館に対して質問などが殺到していました。
6月17日、都美術館は公式サイトにてこのように説明と共に謝罪をしていました。
「一昨日御来館いただいたお客様に、館内トラブル時の美術館の対応により、ご不快な思いをさせてしまいました。さらに、このことについて多くの方からお問い合わせをいただくなど御心配をおかけしており、誠に申し訳ございません」
「ご不快な思いをおかけしてしまった女性のお客様には連絡をとっており、お詫びするなど誠実に対応させていただいております」
警備スタッフの応対については、このように不手際を認めていました。
「一方のお客様から事情をお聞きしなかったことなど、トラブル後の対応が十分でなかったことに加え、お客様に配慮を欠くご案内をしてしまい(中略)また、特定のお客様に特段の配慮をしているかのような誤解を与えてしまったことに対しても、重ねてお詫び申し上げます」
そして、今後の対応については、再発防止を誓いながら発表していました。
「今回の反省を踏まえまして、展示室内の巡回警備を強化し、必要に応じてお声かけするなどトラブルの防止を徹底いたします」
「トラブルが発生した際は、双方のお客様から丁寧に事情を確認し、状況によっては毅然とした対応をとるなど、より一層お客様の立場に立った対応を心がけてまいります」
ネットでは…
「美術館が謝るというより、通報しないと。刑事事件だよ。」
「これ、発信力のある漫画家だから今回初めて正式謝罪してるんだけど、以前にも把握してた暴力ケースってどういう対応してたんだろね。」
「で、館として口頭注意しか出来ない理由は?」
「普通に事件じゃん、美術館の対応もおかしいわ。」