衆議院山口2区選出で自民党の岸信夫総理大臣補佐官は、今月3日、体調不良を理由に衆議院に議員辞職願を提出しました。
自民党の岸信夫総理大臣補佐官は、今月3日午後2時ごろ、衆議院議長公邸を訪れ、議員辞職願を細田議長に提出しました。
岸氏は菅内閣と岸田内閣で防衛大臣を務め、去年8月の内閣改造で国家安全保障担当の総理大臣補佐官に就任しましたが去年12月、体調不良を理由に次の衆議院選挙に立候補しない考えを公言していました。今月7日には、岸氏の辞職が衆議院本会議で許可される見通しで、これにより衆議院山口2区では、安倍元総理大臣の〇去に伴う山口4区とあわせて来月23日に補欠選挙が行われることになります。
国家安全保障担当の岸信夫総理大臣補佐官は、議員辞職願の提出にあわせて補佐官の辞任も申し出て、3日の持ち回り閣議で認められました。
岸信夫氏は事務所を通じて、「かねてより仕事の合間を縫い治療に努めて参りましたが、病状が急速に悪化したことに伴い、国会議員の職務を全うすることが難しくなりました。任期を残し職を辞する形となりましたことを国民の皆様におわび申し上げます。長年お支えいただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます」とコメントを発表しています。
山口県の村岡知事は「18年余りの長きにわたり強い政治信念と卓越した指導力により国政や県政の発展にご尽力いただきました。米軍岩国基地が所在する本県としては、地元の要望や思いを踏まえ、安心・安全対策や地域振興策の充実に格別のご尽力を賜り大変心強く感じておりました。辞職は誠に残念ですがこれまでのご功績とご貢献に心より敬意と感謝の意を表します」とコメントを残しています。
山口県議会の柳居俊学議長は「平成16年の初当選以来、県勢の振興・発展のみならず米軍再編にかかる岩国基地への対応をはじめ、諸課題の解決に向け共に取り組んできただけに残念でなりません。お体のことを考慮され大変重い決断をされたものと受け止めています。これまでのご功績・ご貢献に心から敬意と感謝を申し上げます」と述べています。
自民党山口県連の友田有幹事長は、「辞職は大きな痛手で、残念至極でありますが、苦渋のご決断をされたものと重く受け止めています。成し遂げていただいた数々のご功績・ご貢献に対し心から敬意と感謝を申し上げ、『本当にお疲れ様でした』と申し上げたい。県連では、早急に補欠選挙の候補者選定に向けた協議、手続きを進めていかなければいけない」とコメントしています。
岩国市の福田市長は「地元選出の国会議員として、これまで市が抱える諸問題や岩国基地問題など、多くの分野で大所高所からご支援を賜り感謝申し上げます。任期途中での辞職ということでご本人も悔しい思いがあることと存じますが、まずは療養に専念され、1日も早く健康が回復されますことを願っております」としました。
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