かねて交際していた彼女にプロポーズし、今月22日に入籍した、アンガールズの田中卓志さんが、今月26日に配信されたラジオ番組『アンガールズのジャンピン』で結婚を発表しました。
“キモかわいい芸人”として活躍してきた田中さんだけに、田中さんのインスタグラムには《本当に本当におめでとうございます》《とっても感慨深いです ジャンピン、何回も聞いちゃう》とフォロワーから祝福のコメントが多く集まりました。
多くの人々に結婚を祝福される田中さんの姿を見て、天国の母・美枝子さんもさぞ喜ばしい気持ちでしょう。
母・美枝子さんは、田中さんとたびたびテレビで共演し、2人の母子関係は視聴者にも親しまれていました。仲睦まじい“母子愛”を印象付けることとなったのが、’11年放送の『はねるのトびら』でのワンシーンです。番組では「母の日」特集として“芸人の母親が作った弁当を格付けする”という企画が行われ、そこに田中さんと美枝子さんが出演しました。しかし、美枝子さんのお弁当は最下位で、さらに出演者の女性タレントが「冷凍食品が入っているのでは」と指摘し、「粘っこかった」などと評価しました。
その発言に対して、田中さんは、美枝子さんが看護師でずっと忙しい人だったと明かし、『三交代で一生懸命やっている中で作る弁当だから冷凍食品も入ってくるよ！』と反論していました。その後、田中さんはお弁当を『最高！』と言いながら食べて、その姿を見た美枝子さんは号泣していました。
広島出身の田中さんは、大学卒業後に芸人を志して上京しました。“おふくろの味”への思い入れが人一倍強い人のようです。
田中さんは『お母さんの作るご飯が一番おいしい』といいます。美枝子さんのミートスパゲティにはひき肉が大量に入っていて、けんちん汁は魚や肉などの具材がゴロゴロしているといい、田中さんは『“雑”だけど高級レストランでは食べられないくらい美味しい！』と絶賛していました。
そんな美枝子さんは、2021年に「神経内分泌がん」という希少がんで亡くなりました。そのため、冒頭の『アンガールズのジャンピン』で相方の山根良顕さんから、墓前に報告したかと聞かれると、田中さんは「したした」と答えていました。
田中さんは『大学院に行く』と嘘をついて、上京したそうで、後に芸人をしていると美枝子さんに伝えたとき、膝から崩れ落ちて泣いたそうです。田中さんは広島大学に一浪して入学し、卒業時には就職の内定も決まっていたのに、それを蹴ってまで上京したのに、芸人で生きるという道を選んだことに悲しみと心配が入り混じったのでしょう。
母の反対を乗り越えた田中さんは、売れっ子芸人として引っ張りだこです。昨年から冠番組もスタートし、そして結婚もし、公私ともに充実した毎日を送っています。それこそが、今は亡き美枝子さんへの最高の親孝行といえるでしょう。
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