タイで動物虐〇や違法取引に利用されていたトラたち147頭は、政府の管理下で保護されたのにも関わらず3年間で半数以上がすでに死んでしまっていることがわかりました。
保護されて以降本来のトラらしく生きれるはずだったトラはどうして死んでしまったのでしょうか?
苦しみながら死んだトラたち
タイで悪名の高い「トラ寺院」と呼ばれる場所では、トラと一緒に写真を撮ったり、トラの子供にミルクを与えることができるかつて人気のあった観光施設でした。
しかし、このトラ寺院では動物虐〇、違法取引のためのスピード繁殖が明るみに出て以降147頭の虎が政府の管理下で保護されました。
今まで散々人間の都合で苦しまされたトラたちが、死ぬまで苦しむ結果となってしまった原因の一つがウイルス疾患と言われています。
トラたちは人の手によって、近親交配をされたため、免疫力が著しく弱くウイルスはあっという間に広がってしまったと予想されます。
トラ寺院内の劣悪な環境
「実はウイルスが広まったのは、政府の保護施設ではなくトラ寺院内だった」と調査に携わったフォックスロフト氏は言います。
2015年の段階で、1匹のトラはすでに非常に深刻な症状を持っていました。
壁に向かって歩いている時に、後ろ足の力が弱く、方向感覚を失っていました。
フォックスロフト氏は、「このトラの症状を公表して助けてあげて欲しい、と、トラ寺院に懇願しました。しかし彼らは取り合ってくれず、トラは元気だと言い張りました。そして結局死んでしまったのです。」と言います。
フォックスロフト氏によると、彼らはトラに対する虐〇だけではなく、毛皮の販売なども行なっていたのではと疑っています。
保護されても劣悪だった環境
トラ寺院内で飼育係をしていたタット・スリマニー氏は、「トラの死因は近親交配でも、寺院内の観戦でもなく、おりが小さすぎるなどの現在の劣悪な飼育環境が原因だ」と主張しています。
どちらが原因にせよ、世界的なスキャンダルであり、問題視しなければいけないことです。
タイ政府の反論
このスキャンダルでは、世界の様々な動物保護団体から非難されており、タイ政府が声明を発表しました。
「今後も残された61頭の飼育は継続する。トラたちはストレス軽減の工夫を施した施設で飼育されており、獣医による定期検診も行なっている」と主張し、原因が飼育環境にあるという疑惑を否定する形となりました。
タイでは象虐〇も問題視されている
タイでは、本来象は特別な存在であり歴史上大事にされてきた動物です。
しかし、近年象に対する虐〇が問題視されているのです。
観光客は安い値段で象に乗ることができますが、これに利用されている象たちは赤ちゃんでも親元から離され、過酷な訓練をした結果弱り、ほとんどが寿命の半分以下で死んでしまうのです。
まとめ
世界では動物保護の意識が高まっていますが、私たちの知らないところではまだまだ動物虐〇や違法取引が行われています。
毛皮、食肉、ペット、、、など動物の命に関わる全てのものに対してもう一度よく考えるべきかもしれません。
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