北朝鮮国営の朝鮮中央通信日本語版ウェブサイトにより、２７日までに北朝鮮当局が拘束、そして、追放を決めた日本人の漢字名は「杉本倫孝（スギモト・トモユキ）」だと判明しました。

日経新聞や各メディアがこのようなニュースを報道しています。

北朝鮮の朝鮮中央通信が26日に「北朝鮮で罪を犯した日本人を当局が調査し、人道主義に基づいて追放することを決めた」と報道した件で、解放された男性は杉本倫孝（すぎもと・ともゆき）氏で、拘束されたと判明していた日本人と同一人物の可能性が高いことが分かった。日本政府は確認を急いでいる。

 

同通信は杉本氏が「朝鮮の法に違反する犯罪を働いた」とし、「当該機関に取り締まられて調査を受けた」と報道した。どんな法に違反したのかや、追放の日時などは明らかにしていない。

 

北朝鮮で日本人男性が現地当局に拘束されたことは11日に分かった。男性は北朝鮮西部の南浦を訪れたとされる。日本政府は北京に置く大使館のルートなどを通じて早期釈放を求めていた。男性は映像製作の仕事に関わっている30代で、外国の旅行会社が企画したツアーに参加していたとみられる。

 

北朝鮮は過去にもスパイ容疑などで国内にいた日本人を拘束したことがある。拉致問題を巡って日朝関係が膠着している中、早期の日本人釈放に応じることで、日本との対話再開の余地を残す狙いもあるとみられる。非核化を巡る米朝間の交渉に進展が見られないため、事態の打開を図ろうとしていることも考えられる。

 

杉本倫孝さんのプロフィール

写真：sugimoto.be/about/

名前：杉本倫孝（すぎもと　ともゆき）

生年月日：1979年(昭和54年)2月14日（39歳）

出身：滋賀県

職業：映像クリエイター　VJ

Twitter：@_sugimoto

YouTube：https://www.youtube.com/user/sugimototomoyuki

 

高精細かつユーモラスなエレクトロニック音楽を制作しているミュージシャンで、m-flo“ComeAgain”リミックスコンテスト(2001)、AXIA Artist Audition(2002)、Starz Audition(2009)、電気グルーヴリミックスコンテスト(2009)など多数の受賞歴の持ち主。

映像クリエイターとしては、SweetVacationや1000sayのミュージックビデオ制作・VJ等の活動があるという。

引用：sugimoto.syncl.jp

写真：sugimoto.be/about/

杉本さんは観光客として北朝鮮を訪問し、そこで「法に違反する犯罪を働き、当該機関の取り締まりを受け、調査を受けた」とされている人物です。

映像クリエイターとして活動をしており、「VJ」と呼ばれるVideo JockeyやVisual JockeyというDJの映像版のような仕事もしているそうです。

その他にはMVの制作や音楽制作も携わっており、業界内ではその名を知る人も少なくはないそうです。

 

日本と北朝鮮はそもそも国交がありません。旅行に行けるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。意外かもしれませんが、北朝鮮旅行はわりと簡単に行くことができるのです。

国交がないために直行便がなく、中国経由で北朝鮮へ入国することができます。気をつけなければならないこととして、金日成主席、金正日総書記、そして、金正恩党委員長に対する不敬行為のみというところです。

拉致行為などは一切ないが、市内観光は必ずサポートやガイドの現地人が2人付くそうです。

写真撮影もできる場所と、そうでない場所があります。基本的にガイドの監視下での活動になります。完全に自由な観光はできないが、それでも北朝鮮の美しい自然風景である白頭山や金剛山などにも行くことができるし、平壌で歓楽街に遊びに行くこともできます。

写真：Yahoo! JAPAN

外貨が欲しい北朝鮮にとって、外国人観光客は極めて珍しいです。お金をいっぱい使ってほしいために、非常に親切なサポートとサービスを受けることができます。

また、北朝鮮には美女がたくさんいると言われています。日本人には特に友好的であるという噂もあります。

そのため、近年では北朝鮮に旅行をする人々が増えているのが現状です。北朝鮮現地にも流暢な日本語を話すガイドがいるそうです。

写真：AFPBB News

杉本さんはヨーロッパの旅行会社が企画した北朝鮮ツアーで入国しました。西海岸にある港湾都市の南浦（ナムポ）で軍事施設を撮影したそうだが、これが犯罪に該当するのではないかと推測されているそうです。

さらに、無許可で軍事施設を撮影するのは法律違反と言ってもおかしくはありません。

写真：inverse.com

今後について、北朝鮮超局は「人道主義の原則に基づいて国外に追放することにした」とコメントをしています。スパイ容疑の場合は、拘束され続ける可能性も十分に考えられるのです。

VJや映像クリエイターとして活動をしている杉本さん。もしかしたら、自身の作品にそのような施設を登場させたかったのではないかと言われています。

もしも映像が完成すれば、世界にあるだった一つだけの映像となることに間違いありません。いずれにせよ、無事に元気で帰国してくれることを願っています。