素晴らしい警察になるためには強い体力と精神力、そして正義感が必要です。しかし、インドネシアの女性にとっては、もう一つの強制的な基準があります。
それは「未経験」であることです。
オンラインメディのアネクストシャークは、警察官採用試験を受けたインドネシアの女性が採用選考で「処〇膜」の有無を検査するためのテストを受けると伝えました。
メディアによると、これはインドネシア警察の長年にわたる選考内容だそうです。
2015年の国際人権監視団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)がこのような実態を初めて告発し、非倫理的な検査手順を廃止するように勧告をしたが、改正されないままに現在まで続いてきたものと思われます。
2018 年、警察官採用試験を受けたAはHRWとのインタビューで、「採用試験の過程で検査を受けた」と話しました。
続いて、「医師が私の下部に指を入れました。それは非常に痛くて嫌な経験だった」と付け加えました。
Aは長年武術を研磨してきた運動選手であり、激しい運動の過程で処〇膜が破壊された可能性も十分にあります。
彼女は、「運動していた時に倒れて、下部に大きな痛みを感じたことがあるが、特に気にしませんでした」と、インタビューで言い訳ではない言い訳を伝えました。
しかし、最終的に彼女は1次選考で脱落してしまいました。
HRW所属のアンドレアス・ハルソノ(Andreas Harsono)は、インドネシア警察が過去に売春に従事した経験があり、活発な夜生活をしている女性を警察として受け入れることができないという立場であるために、このような検査を実施していると述べました。
それだけでなく、女性志願者は選考過程で、見た目の容姿や身体の健康、宗教的な信仰の評価も受けていることが分かりました。そして、これらを評価する上司は通常、男性で構成されているそうです。
また、インドネシアの女性警官はほとんど治安業務ができず、よって、昇進も遅くなります。女性は美しい存在なので、危険なパトロール活動をするのには不適切であることが理由だそうです。
このような慣行は、ますます保守性が濃くなるインドネシア社会の雰囲気をよく見せてくれています。
2013年、インドネシアでは女子高生を相手にも同じ検査を実施すると発表したが、市民団体の反発で撤回したことがあることは分かりました。