イケメン俳優や実力派俳優など、〇〇俳優という言葉でその人がどういったタイプの俳優なのかをジャンル付けするようになってきています。そんな中でも気になるジャンルがカメレオン俳優です。状況に応じて適切な色に変化するカメレオンから由来したジャンルで、様々な役に合わせることができる俳優のことを言います。そのカメレオン俳優というカテゴリーに当てはまる俳優の1人が山田孝之さんです。
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幅広い演技ができる理由は?
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山田孝之さんと言えばシリアスな役からピュアな学生の役、またコメディ的な一風変わった役など様々な役柄で演技を行っています。なぜこんなにも幅広い演技ができるのか、それは彼の役作りの仕方に秘密があります。
「原作を読まない」
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まず注目したいのが「原作を読まない」ということです。ドラマや映画となるものは基本的には小説やマンガなど何か原作となるものがあります。他の俳優さんたちは原作を読んだ上でその世界観を理解し、役に徹するというパターンが多いのですが、山田孝之さんはそれをあえてしないと言います。そこには彼なりのこだわりがあり「原作を読んでしまうと意識してしまって嫌」という理由からきています。自分が信じて思いっきりやった演技がはたして正解なのかどうかという疑問が生じてしまうことによって自分の演技に自信が持てなくなるからという持論のもとで演技を行っています。point 339 | 1
外見もかえるようにしている
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そして役に合わせて髪の毛や眉毛などの外見もかえるようにしています。女優さんが役に合ったメイクをするように自分が持っている素材で役に近づくようにしているというこだわりっぷりです。
かけもちは絶対にしない
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また1つの作品に集中するためにかけもちはしないというのも彼のこだわりです。あれもこれもとかけもちをした方が収入のアップにはつながるのでしょうが、それでは演技にバラつきが出てしまったり、中途半端になってしまいそうで嫌だというのが彼の思いです。1つ1つの作品にしっかり向き合って自分ができる演技を精一杯行うためにも、かけもちは絶対にしないと決めていると言います。
魅力的な作品を生み出してくれる考え方
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演じるというのはただ台本を読めばいいという単純なものではありません。いかにその役に自分をあてはめることができるのかということを考えるからこそ幅広い役にも挑戦することができるのでしょう。様々な作品を同時にこなすことができるというのも才能の1つではありますが、1つのことに没頭して自分のすべてを捧げるという意味では彼の役作りの仕方やこだわりというのはとても魅力的な作品を生み出してくれるのです。