犯人が捕まってない未解決事件
当時6歳の美少女が殺害された20年前の未解決事件“ジョンベネ殺害事件”に新たな動きが出てきている。遂にジョンベネ殺害事件の真犯人が明らかになったとの噂が。その真相に迫ってみようと思う。
ジョンベネの兄が事件当時を振り返る
米・CBS放送の人気トーク番組『Dr.
Phil』に、事件で殺害された“ジョンベネ”ちゃんの実兄であるバーク・ラムジー氏が出演し、事件当時を振り返るインタビューに応じた。しかし、インタビューの最中、バーク・ラムジー氏はどういうわけか常ににこやかな笑みを絶やさず、その様子が一部の視聴者の不評を買ったという。そしてそもそも、事件から20年を経たこのタイミングでどうして世間の前に再び姿を現したのかも不思議な出来事だ。真犯人は実兄の可能性?
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そして先日、同じくCBS放送で“ジョンベネ殺害事件”を再び検証したドキュメンタリー番組『The Case Of: JonBenet Ramsey』が2回にわたって放送された。実際に当時事件を捜査していた元FBI捜査官や、犯罪科学の専門家らによって事件をあらためて検証した同番組だったが、後編の結論では驚くべき指摘が提示された。なんと、ジョンベネちゃんの兄であるバーク・ラムジー氏(当時9歳)が真犯人である可能性が高いというのだ。
ジョンベネ殺害事件の概要
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1996年12月25日、米コロラド州ボルダーの友人宅で行われたクリスマスパーティーに参加したジョンベネ一家だが、車で帰宅後、すでに眠っていたジョンベネちゃん(当時6歳)を、父親のジョン・ラムジー氏は抱きかかえて部屋に運び、ベッドに寝かしつけたとされている。そしてその翌日、ジョンベネちゃんが部屋にいないことに気づき、さらに犯人が書き残した金銭を要求する脅迫状を見つけた母親のパッツィー・ラムジーさんは娘が誘拐されたと警察に通報。すぐさま警察に捜査本部が設置されたが、その後地下室を調べてみたところ、撲殺されて毛布に包まれたジョンベネちゃんの遺体が発見されたのである。
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警察の事件捜査は難航し、しきりに両親が疑われたり、海外に有力な容疑者がいたりと紆余曲折の展開を見せたものの決定的な証拠はなく事実上の迷宮入りとなり、未解決事件のままとなっている。しかもその間、母親のパッツィーさんは2006年にがんで亡くなっている。そして今回、番組の中であらためて事件が検証されたわけなのだが、その意図とはなんだったのだろうか。
謎に包まれるの脅迫状
結論から言ってしまうと、夜中に起きた兄弟ゲンカでついカッとなった兄によってジョンベネちゃんが殺害されたということだ。クリスマスパーティーから帰ってきたその夜、母親のパッツィーさんはまだ起きている息子のために、パイナップルと紅茶を用意してダイニングテーブルの上に置いていたという。
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ジョンベネちゃんは夜中にトイレに行きたくなって目覚め、早く眠ってしまったせいか少しの空腹を満たすため、本来は兄のために置いていたパイナップルを食したそうだ。運悪くその様子を目撃した兄は激怒し、近くにあった懐中電灯でジョンベネちゃんの頭を何度か殴ると、打ち所が悪くて死亡してしまったということらしい。この一件を知った両親がすぐさま案を練り、真相を完全に隠蔽するための策を講じたという。この“仮説”は番組の検証作業に参加した当時事件の捜査主任であった前州検察官のジェームス・コーラー氏が主張し、参加したすべての専門家の賛同を得ている。
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そして両親が講じた策のひとつが脅迫状だ。部屋の中にあるメモと筆記具を使って書かれたその脅迫状は、早くこの場を離れなければならない状況下にある犯人が書いたにしては長く、385ワードもある。ちなみに脅迫状の平均的ワード数は50~60ワードであるということだ。また専門家による分析では、わざと単語のスペルを間違えている(bussiness、posession)箇所が見られ、これは犯人が英語圏のネイティブではないことをイメージさせる意図があるということだ。ほかにも身代金の11万8000ドルという数字は、この時期に父親が受け取っていた年末賞与と同じ金額であり、犯人が一家の身近な人間であるというイメージに誘導するものになっているという。つまりこの脅迫状は両親によって短時間で入念に用意されたものだということだ。
まとめ
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同番組では当時のラムジー家の屋敷を忠実に再現したセットを使ってさまざまな興味深い検証を行っている。はたして、今回の番組が引き金になって一気に捜査が進展していくのか?真実が明らかになってほしいことを願うばかりだ。