情報番組やワイドショーの「お天気コーナー」は、気象情報を伝えるだけではなく、実はもうひとつの役割があることを、みなさんは知っていましたか?
チャンネルを替えようとする視聴者の手(指)を、思わず止めさせることです。
キー局ディレクターはこのように語ります。
「ワイドショーと情報バラエティーはザッピングが多いのですが、天気が話題のときは、なぜかチャンネル移動が少ない。つまり、視聴者をつかまえておくことができるんです。各番組とも、好感度の高いお天気キャスターを起用しようと、ウの目タカの目で探してます」
その気象予報士で、目下、2強といわれるのが、天達武史(フジテレビ系「とくダネ!」)と木原実(日本テレビ系「news every.」)です。
フジ玄関前や日テレ大屋根広場から中継で出演し、スタジオが「あまたつ~」「木原さ~ん、そらジロー」と呼び出すのがお約束になっていますね。
それをきっかけに、それまでの事件ものや芸能スキャンダルの話題から、がらりと雰囲気が変わる演出になっているというのです。
人気の理由は、いまや大御所の森田正光(TBS系「Nスタ」)もそうなのだが、滑舌が悪く、予報がしばしば外れるところ。
外れたことを番組のメインキャスターに突っ込まれると、困ったようにモゴモゴと言い訳して、それも親しみやすいと見どころになっています。
この3人に依田司(テレビ朝日系「グッド!モーニング」)を加えると、天気四天王といわれる4人が揃います。
このクラスになると年収も気になってくるところです。
天気四天王と呼ばれるようになると、講演依頼も多くなり、なんと年収は2000万円前後とみられるそうです。
気象情報では、お天気キャスターのほかに、台風が接近すると、海岸や駅頭でヘルメットをかぶって、
「吹き飛ばされそうです」
「雨粒が当たって顔が痛いです」と叫ぶ現場リポーターも登場します。
世間的には、演出が「わざとらしい」と評判はよろしくないこともありますが、スタジオでは風や雨の強さを数字でしか伝えられないから、リポーターが“リアル感”を演出するんです。
また、そのリポートにも、名人芸があるといいます。
たいして雨風が強くなくても、阿部祐二(日テレ系「スッキリ」)はしゃがみ込んでみせたり、わざわざすっぴん顔をびしょびしょにして出る女子アナもいます。
といったように、今後また台風シーズンが到来すると、テレビ各局のお天気コーナーや現場リポートに注目してみてはいかがでしょうか?
何か新しい発見があるかもしれませんよ。
ネット上からはこんなコメントが寄せられています。
「ひるおびの森さんもなかなかのキャラで大好きです。」
「依田司さんが1番好きだなー。キャラ面白いし、天気予報の解説も分かりやすい。」
「ひるおびに出演している森さんも恵に突っ込まれた時の表情が面白い」
「TBS森さんが一番好きです!いろいろなツールを使ってわかりやすく親しみやすい解説するのも楽しみの一つ。ひるおびであれだけの尺使ってるのに、全然飽きずに見てしまいます。」