ピエール瀧の例の不祥事が社会的な問題になり、電気グルーヴの過去に発売した作品も出荷停止、在庫回収、配信停止する処置がなされましたが、これを反対するファンがニコニコ動画にて異例の会見を行ったようです。さらには世界中からの署名まで集められたとか?
電気グルーヴのファンが異例の会見!
4月15日14時30分頃から、文部科学省記者クラブで「電気グルーヴ作品の出荷・配信停止の撤回を求める署名に関する記者会見」となるものが行われました。署名の発起人は社会学者の永田夏来氏、音楽研究家のかがりはるき氏。両氏のほか、首都大学東京教授の宮台真司氏、ミュージシャンの巻上公一氏、ミュージシャンのダースレイダー氏らが出席しました。ファンといっても5人はれっきとした公人であるため、このような会見をするというのは非常に異例といえます。
反対運動で集まった署名は約6万人?
5人は電気グルーヴ音源・映像を出荷停止、在庫回収、配信停止する処置をとった音楽レーベル、ソニー・ミュージックレーベルスに対して処置の撤回を求め、今回の反対運動で多くの署名を集めたらしく、この署名は6万4,606人分集まったそう。さらに、海外ファンからの署名も多く届いたそうです。
会見を開いた理由は?
5人の会見は約1時間行われ、会見を開いた理由として、「楽曲は作者だけではなくユーザー側の財産である」と主張したほか「配信を停止したことで、電気グルーヴが過去に発売したCDやDVDが高額な値段で取引されている」とも強調しています。要は作品には罪がないといったところでしょう。これには、仕事や学校がある平日の昼というネットユーザーの集まりづらい時間帯にもかかわらず、4500人を超える視聴者、約4000件のコメントが書き込まれ、その話題さを物語っています。
映画は予定通り行われるのに…?
電気グルーヴの過去作品に関しては残念ながら現在のところ出荷停止の処置がなされましたが、今年公開予定であるピエール瀧出演映画でも、公開中止をするかどうか議論がなされたのは記憶に新しいことです。しかし、ほとんどの映画は出演者差し替えなどをし、予定通り公開されることになりました。その中でも注目されたのが、斎藤工主演映画「麻雀放浪記2020」で、ピエール瀧の出演部分をカットせず、そのまま公開されることに。「有料コンテンツである以上、観に来て下さるお客様に選択を委ねる」というのが公開にまで至った理由とされていますが、音楽作品に関しても同じことが言えますよね。
もちろん、誰もピエール瀧のことを擁護しているわけでもなく、人間として大きな過ちを犯してしまった彼のことは許し難いでしょう。しかし、作品にまで影響するといったことはどうしても賛否両論が分かれてしまいますよね。最も今回の作品の出荷停止で最も巻き添えをくらっている相方の石野卓球ということもありますし、どうしても作品は生かしてあげたい…という思いは非常に理解できます。今回の反対運動に対する署名の解答を6月1日までにレーベルに求めているとされ、その後どのような進展があるのか今から大注目です。