軍師官兵衛での名シーンはいろいろとありますが、個人的にいいなと感じているのはやはり敵に捕らわれて、牢屋に入れられて、足が不自由になるまで監禁されて、ようやく味方に救出されるというところです。
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軍師官兵衛
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この間官兵衛は敵に寝返るように説得もされますが、頑として拒み続けるということをします。場合によっては殺される可能性もあったはずですが、それでも自分の意志を曲げなかったところが凄いと思いました。あまりにも長い時間牢屋に閉じ込められたことによって、官兵衛の足は使い物にならなくなり、以後はびっこを引きずることになります。それでも自分の意志を貫いたところに軍師官兵衛の意志の強さを感じました。
裏切りなど当たり前の時代
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こういうところにも官兵衛の一貫した考え方が貫かれているように思います。というのは、時は戦国時代で裏切りなど当たり前の時代でした。官兵衛の地でも織田信長と毛利輝元の力が伸びてきて、どちらに付くのかで多くの戦国大名が右往左往していました。ですが、軍師官兵衛は一貫して信長に付くこと主張しています。こうしたハッキリとした自分の考えを持ち、それを実行する強い意志があるところがこの官兵衛の凄いところだと自分などは思います。point 293 | 1
竹中半兵衛との涙の物語
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そして、竹中半兵衛との涙の物語も良かったです。官兵衛はこの敵に捉えられる前に信長に息子を人質として差し出していて、自分が敵に捕らえられたことで息子の人質が殺されるというリスクも背負うことになりました。あまりにも長い間牢屋に閉じ込められたことで、裏切ったと信長に思われたといわれています。そんな状況で登場してくるのが半兵衛です。当時官兵衛も半兵衛も秀吉付きの軍師的な立場にいて、ある意味ではライバル関係にありました。同じ信長軍ではありましたが、秀吉にアドバイスをする立場の者としてある意味では出世競争の相手だったのです。ですが、この半兵衛、なんと官兵衛の人質を個人の見解で密かにかくまってしまいます。point 379 | 1
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信長が長く帰ってこない官兵衛が裏切ったと考えて、官兵衛の息子を殺してしまうかもしれないと考えたのです。果たして信長は官兵衛の息子を殺すように指示を出します。これを受けて半兵衛はその指示に従ったふりをして、やり過ごしてしまうのです。結局のところ官兵衛は裏切っておらず救出されることになるわけですが、救出されて息子の無事を知らされた官兵衛は深く半兵衛に感謝しました。この時既に半兵衛は亡くなっていました。これは何度見ても泣けるシーンでした。point 287 | 1