海外人気に端を発した自然由来成分のヘアカラー、マニックパニックは日本でも人々を惹きつけました。どうやら人気の秘密はその品質の高さにあるようです。マニックパニックはどのような特徴があるのでしょうか。
マニックパニックとは?
マニックパニックはファッションヘアカラー剤のショップブランドです。クリームタイプが有名です。
マニックパニックの歴史
時は70年代、ニューヨークから生まれたマニックパニックは、エンターテイナー向けのショップブランドとして多くのアーティストたちを虜にしました。マニックパニックはニューヨーカーでパンクロックデュオをしていたティッシュとスヌーキー姉妹の手によって、そのカラフルなテイストを確立していきます。80年代に入ると名だたるアーティストやセレブが世界中を駆け回ると同時に多方面に影響を与えました。このマニックパニックの代表作がヘアカラーでした。有名サロンを通じてその品質の高さから、派手なパンクロックからは対極の存在とも思えるセレブ層をも魅了し、さらなる躍進を遂げました。今やヘアカラーはマニックパニックの代名詞として世界中に愛されて、日本にもその名をとどろかせました。
マニックパニックの秘密
マニックパニックは、発色が綺麗かつトリートメント効果を持つという特徴を持ちます。生まれから派手な色を得意としていたことからヘアカラーのバリエーションは多彩で、48色もあります。このようにずいぶんたくさんあることがわかります。日本人にはおよそ縁のなさそうなかなり鮮やかな色でも、最近は楽しむ人が増えてきたのかもしれません。自然由来成分ということで、ハーブを主成分としていることから不快な匂いも少なく、髪や頭皮への影響はほとんどないと言われています。少し変わっているのは、地の髪色を基本としてヘアカラーで色を作るように染める方法を取れることです。染め方が普通のものとちょっと違うので、地の色と混ざることができ、染めたときに周りにダメージを入れないで済むからです。
マニックパニックはなぜ白髪に向かない?
白髪を染めるとき、普通のヘアカラーでもある程度は染まります。しかし、マニックパニックには、普通のヘアカラーのように脱色するための薬剤が入っていません。薬品で強引に毛の表面にくっつけるのではなく、キューティクルが開いた隙間に入り、髪自体にできている表面の傷に静電気でくっついています。生え際はまだダメージが少なく、キューティクルも開いていないのでくっつきにくいです。白髪じゃなくても生え際は色落ちしやすくなります。乗せても数日で落ちてしまうのでやはり白髪染めには不向きでしょう。パーマやアルカリカラーなどで傷をつけてしまえば乗せやすくはなるようです。むしろ、マニックパニックは傷んだ髪の毛を補修するため、アルカリ処理後に染めるのにはうってつけです。
マニックパニックを使ってみよう
ニューヨーク生まれだから日本人には合いにくいところはどうしてもあります。かなり派手な色でさえ黒髪からだとほとんど違いがわからないとさえ言われています。地毛が多少でも明るければ入ります。ただし、白髪には向かないとも言われています。使い方は、ブリーチをした後という前提で、まずヘアカラーの前にハンドクリームやボディクリームなどを塗って生え際が汚れるのを防ぎます。そうするとあとで皮膚についても石鹸で落とせるからです。手袋を使ってマニックパニックをなじませたら、染料がすぐに乾かないように使い捨てのシャワーキャップやラップなどで全体を覆いましょう。20分ほどそのままにしたらあとは流すだけです。高温で流すと落ちてしまうので気をつけましょう。
まとめ
マニックパニックの人気の秘密は、その安全性と品質の高さにあります。カラフルで派手な色から落ち着いた色までたくさんの色を用意し、髪や皮膚を傷めずに染められます。髪に極力ダメージを与えずに色を重ねて楽しんだり、変わった色に挑戦してみたりできます。ニューヨークから始まったヘアカラークリームは世界を渡って広がりを見せています。