臓器提供に署名した後、呼吸器を外す直前の晩に脳死状態に陥った少年が奇跡のように目を開きました。

16日（現地時間）、米国フォックスニュースは、脳死状態のため回復が希薄だったある少年が奇跡のように目を覚ました話を伝えました。

米国カリフォルニア州出身の少年トレントン・マッキンリー（Trenton McKinley、13）は2ヶ月前にSUVに引かれて事故に遭いました。

車に引かれた瞬間に目の前の建物にあったコンクリートレンガまで落ちてしまい、トレントンの頭が打たれました。

事故で頭蓋骨がひどく骨折されて、脳死状態に陥ったトレントン。

医師は、トレントンがもう一度目を開けるのは難しいだろうと診断しました。また、もし目を開いても、脳が損傷されているために正常の生活は難しいと説明しました。

絶望に陥った親は、ある日、同じ病院で息子と年の近い5人の子供の患者を発見しました。

臓器移植以外の回復が不可能で、寄贈を切実に待っていた患者たちでした。

息子の生存確率が希薄であると医師の診断にトレントンの親は崩れる心に臓器提供の書類に署名しました。

息子の健康な臓器が子供5人に新しい命を与えるのが正しいとお母さんは難しく決定したのです。

かろうじて息を維持している息子の姿を見ていられなかった両親は医師と相談の末、生命維持装置を外すことにしました。

ところが、すべてのことを諦めて息子を送る準備を終えた日。奇跡のようなことが起きたのです。

呼吸器を外す前日の夜、トレントンの脳から変な動きが捕捉されました。

何の活動もなかった脳が急に動き出しつつ、トレントンの目は動き始めました。

途切れ途切れだが話せるようになったトレントンは「野原に一人で立っていた」と脳死状態に陥った時に天国を見てきたと述べました。

医師は脳死状態だったトレントンが突然に目を覚ます状況を医学的に説明することができない「奇跡」だと伝えました。

現在、トレントンは脳の手術を3回受けて、まだ回復段階に置かれていることが分かりました。

子供が耐えなければならない痛みは激しいが、現時点では治療に集中していると伝えられました。