新型コロナウイルスの感染拡大の影響でいまだ宅配ドライバーは多忙を極めていますが、中には劣悪な労働環境を強いられている方もいます。最近になり、とあるドライバーが業務の際にベルトコンベアーに指を挟めたとのことですが…
宅配ドライバーが業務中の不注意で左手の薬指をひどく怪我するものの…?
それは韓国での出来事。とある運送会社のドライバーが荷物の仕分け作業中にベルトコンベアーに指を挟め、左の薬指の第一関節を切断するという痛ましい事故に巻き込まれてしまいました。そこでドライバーが上司に労災申請をしたところ、なんと上司は「我慢して働け!」と信じられない言葉を吐きかけたとのこと。
こちらがドライバーの手術後の手ですが、ドライバーが当時30歳で、勤務を始めてから1ヶ月も経たないうちに事故に見舞われてしまったとのこと。手術をした後も薬指の傷がはっきりと残っていることから、当時どれだけ痛みに苦痛を覚えたか想像に難くありません。さらに、融通のきかない上司は労災も認めてくれなかったといいます。
「もっとひどい怪我をしながら働いている人はいるんだぞ」とひどい言葉を投げかける上司
それだけではなく、上司は「もっとひどい怪我をした人もいる」「お前はまだ若いから経験が無いだけだ」「そんな怪我くらいどうってことない」といった、人間性を疑う発言を連発。事故から3ヶ月経った現在も補償どころか、謝罪も一切ないとのこと。ちなみに治療費として約150万円ほどかかったとのことですが、労災が認められていないことから、現段階ではドライバーの自己負担になっている状況です。
この件が韓国で社会問題になるにつれ、そこで営業店側はドライバーに謝罪したとのことですが、労災保険は雇用形態に関係なく下りるものであるため、それを拒否した会社側は完全なるブラック企業といえますが、いくら多忙であるとはいえ、従業員の基本的人権も守ることができない会社というのは残念ながら少なくないようですね。
まとめ
このように、左手の薬指の第一関節を失うという大事故に見舞われながらも上司が労災を認めない挙げ句、ドライバーにひどい言葉を投げかけるという信じられない出来事が韓国で大きなニュースとなっていますが、韓国も残念ながらこのようなブラック企業も少なくなく、特に宅配ドライバーの場合、過労で心筋梗塞を患ったり、最悪の場合亡くなってしまうというケースもあるため、いかに劣悪な環境を強いられているのかということを思い知らされます。
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