2013年に公開されたディズニーアニメ映画の『アナと雪の女王』
その英語の原題は『Frozen(冷凍)』という、『Moana(モアナ)』のような主人公の名前でもなく、『Beauty and the Beast (美女と野獣)』などに比べて、かなりシンプルなタイトルだったことに、何か違和感を覚えたことはありませんか?
2014年3月に日本で公開された『アナと雪の女王』の主題歌である「Let It Go」も大ヒットし、“アナ雪現象”という言葉まで生まれたこのディズニーアニメ、なんと!ある“陰謀論”が囁かれているのです……
この“アナ雪陰謀論”には、実は伏線があります。
ディズニーの創業者として、“レジェンド”な存在とも言えるウォルト・ディズニーは、肺がんのために1966年に亡くなっています。
だが、彼が亡くなった後に、ある不気味な噂が広まっていたのでした。
それは、盛大に行われたお葬式の棺の中は実は空っぽで、実際のところ、ウォルト・ディズニーは人体冷凍保存されているそうです!!
そして、医学の進歩により、将来のいつか、息を吹き返す日がくるという説です!!!
そこで、この不気味な噂がどうして“アナ雪陰謀論”につながるのでしょうか。
それは、『アナと雪の女王』の原題である『Frozen(冷凍)』という、やや拍子抜けするほど新ピルで素朴な(!?)タイトルにあるのです。
ウォルトの“冷凍保存”が都市伝説となり、それ以来はネット検索で“disney(ディズニー)”と“frozen(冷凍)”を一緒に検索するネットユーザーが急増したのです。
こうして、1966年からネット時代になっても、一人歩きしてしまったウォルト・ディズニーの冷凍保存説。
レジェンド創業者のイメージダウンはどうしても回避したいディズニー側は、このような起死回生のアイディアを考え出したのです。
ディズニーアニメ史に残ることが間違いない大ヒット作品のタイトルを“Frozen”にするという、奇想天外の解決方法であったのです。
『アナと雪の女王』の主題歌の「Let It GO(レット・イット・ゴー~ありのままで~)」も世界中で大ヒットソングとなりました。
ディズニー側の計画通り、現在は例えばグーグルで「disney」と「frozen」を検索しても、検索上位にくるのは“アナ雪”の話題ばかりで、冷凍保存の話題は検索下位に押しやられてしまっているのです。
もしも“アナ雪”がウォルト・ディズニーの“名誉挽回”のために製作された作品だとすれば、かなり驚きのことであり、この“アナ雪作戦”は実に見事なものとも言えます。
しかし、そんなことが本当にあり得るのでしょうか…
『アナと雪の女王』の続編となる『Frozen2』は、2019年11月22日に全米公開を予定しています。
果たしてこの「ウォルト・ディズニー冷凍保存説」はますます風化していくのだろうか。