11月28日深夜、東京・恵比寿の高級ラウンジ「X」で従業員女性A子さん(20)が亡くなった。警視庁渋谷署によって死因は事故として処理されたが、A子さんは亡くなる直前にとある“起業家”からの提案でテキーラ瓶の一気飲みをしていたようだという噂がSNSを中心に広まり、いま大きな話題を呼んでいる。
「総資産100億円」の超有名起業家
その“起業家”とは、ZOZOTOWN創設者の前澤友作氏(45)や、実業家の堀江貴文氏(48)、前田裕二氏(33)らと交流が深い有名実業家の光本勇介氏(38)である。
総資産100億円とも言われる光本氏は、起業しては売却することを繰り返しながら事業を拡大してきた実業家として知られる。2017年に物を即時に現金化するサービス「キャッシュ(CASH)」を成功させ、同サービスを展開していた「株式会社バンク」を、動画配信サービスなどを手がける「DMM」に70億円で売却したことでも話題を呼んだ人物だ。
「テキーラゲーム」女性の希望で行った
「事件」が起きた恵比寿のラウンジに行ったのは、11月27日の午後11時半頃だったという。そしていつものように楽しく酒を飲んでいたところ女性から「15分以内にテキーラのボトルを空ければ賞金を渡すというゲームに挑戦したい」と申し出があり、過去にこのゲームを行った際、場の雰囲気が盛り上がったため了承し「テキーラゲーム」が始まったというのだ。
またネット上でもささやかれている「一気飲みを強要したのではないか?」という指摘に対し、「ゲーム自体は女性のご希望で行うことになったという経緯がございます上、知人や同席していた方々も女性の飲酒を煽ったりはやし立てたりすることなく、ゲームの最中も女性ご自身でコップにお酒を注がれ、一気飲みではなく、ご自身のペースでお酒を飲まれておりましたので、こちらに関しては事実とは異なる内容と考えております。」と否定した。
恵比寿の飲食店における件についてhttps://t.co/Txvn3SLEQO
— Yusuke Mitsumoto 光本勇介 (@Yusuke_Tokyo) December 12, 2020
「起業家M」で間違えられた前澤友作氏
当初、この事件に関わっていた起業家を”M”とイニシャルだけ明かしていたため、ネット上では前澤氏ではないかともウワサされていた。実際、光本氏と前澤氏の関係は深く、彼が起業家となってまもなく起ち上げた「株式会社ブラケット」を買ったのは、当時、前澤氏が率いていた「ZOZOTOWN」であったためだ。
記者が前澤氏の名前が出てしまったことについて質問すると、 「いまご指摘を受けるまで全然知りませんでした。ご迷惑をおかけして本当に申し訳なく思います。前澤さんとは2013年以来の関係で、いまもお食事させていただくお付き合いを続けさせていただいておりますが、あのようなゲームをご一緒したことはありません。そもそもワインを静かに飲まれるような方ですので。もしかしたら、あの店にご一緒したことが過去にあったかもしれませんが、当日あの場にいたようなことは絶対にありません」と前澤氏の関与を否定した。
今後の対応はどうなるべきか
この事件が話題になった後、SNS上で沈黙を貫いた光本氏だったが、12日Twitter上でこの事件についての謝罪をのべた。光本氏は強要していないとし、15分以内に女性自らの意思でテキーラを飲むゲームをしたいと言った事実があったとしたが、本当に彼に責任がないと言えるのだろうか。若者の急性アルコール中毒がニュースに取り上げられる中、そのようなゲームがどれほど危険かということを彼自身もわかっていたはずだ。自分から提案していないからと言って責任を逃れられることは、果たして可能なのだろうか?