「タトゥー・刺青のある方の入浴を許可しております」
岩手県一関市にある入浴施設「古戦場」の貼り紙が注目を集めています。
全国の入浴施設やプールではタトゥー・刺青のある人の利用を拒否するケースも少なくありません。
そのため、貼り紙の内容はツイッターで話題となり、その対応に肯定的な声が寄せられました。
古戦場は1951年創業の老舗入浴施設。
そのツイッターアカウントは、 「今までグレーゾーンだったタトゥー刺青のお客様今日からはきちんと公表します。入っていても当館はokayです!」 として、前述の貼り紙の写真を投稿しました。
貼り紙では、「私達は、タトゥー・刺青が有る事をマナー違反と捉えておりません」と宣言しました。そのうえで、タトゥーや刺青の有無にかかわらず、サウナ内でのマナー違反に当たる行為については厳しく対応するとして、 「私達 古戦場はご来店される全てのお客様が快適な時間を過ごせるサポートをしております」 と投稿しました。
ツイートによると、同施設ではこれまで、刺青やタトゥーを「グレーゾーン」としていたとのことですが、なぜ改めて入浴許可を公表したのでしょうか?
きっかけは、サウナサイトで県内1位になったことで、全国からサウナ遠征の客が増加したことです。同時に増えたのが、「タトゥー・刺青が入っていても入店できるか」という問い合わせです。
問い合わせに対応する中で、はっきり施設側が言わないことで入浴客の混乱を招く原因になると考え、今回の貼り紙を作成したといいます。
施設の担当者は、何も知らずに浴場でタトゥー・刺青を見たら、心の中では驚いてしまう部分もあるのではないか、と心配したそうです。それだけに「施設側として明確にする事は、大切なんじゃないかな、と思います」 と語りました。
貼り紙について、利用客の反応はどうだったのでしょうか。常連客らからネガティブな意見を言われることは覚悟したといいますが、結果として苦情は一切なかったとのことです。
大きな反響には「大変うれしいことなのですが」としつつも、「ほかの施設もこうなればいいのに」という声があったことに対しては 「許可しない事も正解。それは施設側が決める事。スタッフが少ない施設や、リラックスを全面に出している施設で、施設側がそぐわないと判断したならそれが正解」 と理解を求めました。施設側としては施設の利用について、次のように話します。 「マナーを守って施設を利用してほしい。ただそれだけです」
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