若い子の間だけでなく大人までも巻き込んだタピオカブーム。「タピ活」「タピる」となる新語までもが普段の会話で飛び交うほどブームが続いています。ネットでは「週に4回も飲んだら6キロ太った」「タピオカってラーメンよりカロリー高い」という噂も流れています。
食品分析学が専門である木村万里子准教授にタピオカドリンクは太るのかをお聞きしました。
タピオカの原料とされているのは、東南アジアや南米で食用としてる栽培されている植物キャッサバのイモ部分です。イモを水に浸してできたでんぷんを練り、丸い形にしたものがタピオカとされています。ー週4回飲んだら太ったという話があります。それは当然です。タピオカのカロリーは高いのです。「飲み過ぎると太るのは当たり前です」と話しています。
木村准教授が以前、タピオカドリンク店の甘さ普通、タピオカミルクティーのカロリーを調査しました。結果はMサイズで400キロカロリー前後ということでした。この数字は想像以上ということです。換算すると、ごはん大盛1杯分、塩ラーメン1杯、シュークリーム2個分、ビール中ジョッキ3杯分と同じだということです。
ほとんどが糖質から形成されており、食物繊維、たんぱく質、脂質はほぼないということです。栄養学的にいうと、タピオカはただカロリーの摂取をしているだけとのことです。しかし、ハードなスポーツ、肉体労働をする人には、簡単に摂取できるエネルギー源になっているそうです。
現在流行しているタピオカは「第3次ブーム」とされています。第1次ブームのタピオカは1990年代前半に、タピオカ入りココナッツミルクが流行したことがきっかけでした。第2次ブームのタピオカは2008年の台湾でタピオカがブームした頃といわれています。
今やタピオカジュースの定番である「タピオカ入りミルクティー」が神戸新聞に紹介されたのは2000年8月24日夕刊のことでした。
ナタデココの次に流行るものとして、「ミルク、レモン、梅、桃、紅イモなどいろんな味が楽しめて、グラスの底にはタピオカがぎっしり。後味はさっぱりしており、ジュースなのにもちもち、もぐもぐかんで、新しい感覚」また「おやつとドリンクが合体した新しいメニュー」と紹介されました。
今では全国にタピオカ専門店がありタピオカブームは衰えることなく、まだまだ続きそうです。カロリーや栄養バランスについてしっかり知ることで、よりタピオカブームを楽しめるのではないでしょうか。
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