テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)では17日、
今年6月に東京都練馬区の自宅で44歳の長男を刺殺したとして、
殺人罪に問われた元農林水産事務次官・熊沢英昭被告(76)に、懲役6年(求刑懲役8年)の判決を言い渡したことを大きくニュースで報じました。
農林水産省の元事務次官が長男を殺害した罪に問われた事件の判決で東京地方裁判所は、
「長男の暴力について警察などに相談せず同居からわずか1週間で殺害した経緯には短絡的な面がある」
として懲役6年を言い渡しました。
一方で、判決は「長男からの暴行で恐怖を感じたことが背景にあることは否定できない」とも指摘しました。
これについて、同番組のコメンテーターで同局の玉川徹氏(56)は、
判決について「執行猶予がつかないというような事について、いろいろ意見はあるんでしょうけど、僕は実刑で良かったと思うんですよ。それは、この事件の事だけじゃなくて、社会的な影響を考えて」と険しい表情で言及。
続けて、「直前に(川崎市)登戸の殺人事件があって、その影響もあったんじゃないかと当初言われていて。メディアの中にも家族の中でこうやって裁いてしまう、つまり外に危害が加えられる恐れがあることを考えた場合には、親が子どもを殺しても仕方がないみたいな事をいう話があった」とした上で、
「それじゃ僕はダメだと思ってて。同じようなケースで許されるんですかと、殺人ですからね。殺人というのは最も避けなければいけないと思っているので」と語りました。
そして「実刑じゃなくて執行猶予でいいんだって話になると、間違ったメッセージを社会に与えてしまうと思う。実刑だったという事は僕は正しいと思います」
と判決を支持する形で、持論を展開しました。
16日の判決で、東京地方裁判所の中山大行裁判長は、
「子を殺害した同じような事件の中では執行猶予を付けるべきではないが、重い実刑にすべきとはいえない」
として懲役6年を言い渡しました。
判決のあと、裁判員を務めた人たちが会見に応じており、裁判員を務めた50代の男性は、
「被告を見ていて、罪をしっかりと背負っていきたいという気持ちがあるように感じました。長男への謝罪の思いを持ちながら、これからの人生を送られるのではないかと思います」と述べました。
裁判員を務めた人たちからは「考えせられる」といった声が相次いだようです。
これら一連のニュースにネット上ではこんな意見が寄せられています。
「同様の家族を持った身です。行政や医療機関なんて、薬は処方してくれますが、何もしてくれません。
現実は身内で世間様に迷惑をかけないように、本人が社会的に自立できるように、精一杯しつくすぐらいやって、そうして皆疲弊して行きます。私自身、会社も辞めざるをえませんでしたし。そういった不慮の行動が親戚に漏れ聞こえるうちに、配偶者家族とも疎遠になっていきます。世間様なんてもっと冷たい。
私の両親がまだ健在なうちは良いです。問題はこれから。処罰は結果ですから、加害者にとっても必要ですが、社会的にもう少し掘り下げて議論して頂きたいと思います。」
「この父親も実刑になって内心ほっとしてるかも。執行猶予がつくと、いつまでもマスコミや世間から追いかけ回されそうだから。悲しい事件ですが、奥様と結婚して子供が生まれ、きっと人生幸せだった時間もあったはず。そんな時期のことも思い出しながら、なるべく優しい気持ちで刑務所内で時間を過ごしてほしいですけどね。」
「社会に与える影響があるならば、池袋暴走事件は間違いなく実刑6年以上の判決であるべき
動機も無い人をランチが遅れるからと言って2名も殺している。通り魔的犯行と同じ」
などのコメントが寄せられていました。