ある居酒屋の気の利いた対応が、ツイッターで話題になっています。
投稿したのは聴覚障害のあるツイッターユーザーのねこ(@catfoodmami)さん。ねこさんの知人が店の予約をする際に「全員耳が聞こえない」と伝えたところ、店員を呼ぶ用の旗と、注文時の説明が書かれた紙、筆談用の紙とペンを用意してくれたといいます。
ねこさんは遅れて店に行ったといい、
「声で呼べないから店員さんが気付いてくれるまで待つしかないことが多かったけどこの旗があると助かるー!この気づきはありがたい」
と投稿しました。呼び鈴がない店では店員を呼ぶことが難しいため、この気遣いに喜んでいるようでした。point 307 | 1
今日は会社のデフと突発で居酒屋へ。
電話リレーサービスで店の予約をした際に「全員耳が聞こえない」とお伝えしたからか、呼ぶ時に振る旗まで作ってくれたらしい…声で呼べないから店員さんが気付いてくれるまで待つしかないことが多かったけどこの旗があると助かるー!
この気づきはありがたい。 pic.twitter.com/gtcR7l8rIPADVERTISEMENT — まみねこ(耳をお空に置いてきた) (@catfoodmami) January 8, 2020
ツイッターではこの投稿に対し、称賛の声が寄せられています。
・こういうお話に出会うと自分のことのように嬉しくなりますね!私は手話を使うことも多く、今でも生活でも使うし手話べりも好きなのですが、全員聞こえないと大変という友人の気持ちが痛いくらいにわかるので、こうした優しさに触れると、良かったねと嬉しくて堪らない。
・最高のおもてなし!
・旗の手作り感やお手紙の文面に感涙。しっかりお店のお勧めを入れて和ませつつ、お店を選んでいただいたことのお礼で結ばれている。最高のウエルカム感。
・旗!いいですね 手を振るだけじゃ、居酒屋こういうお店が増えるといいよねさんだとあまり目立たないですもんね。
・こういうお店が増えるといいよね。
・こういう発想ができて即サービスに実装できるところが本当にすごい。
っていう居酒屋ですー。
ちなみにこの居酒屋、なんと店内でたこ焼きが食べられるのです!
会社のデフに大阪出身の人がいてその人が上手に作ってくれましたー!
他のメニューも美味しかったから皆さん是非行ってみて♩ pic.twitter.com/M2HcAAv7tZADVERTISEMENT — まみねこ(耳をお空に置いてきた) (@catfoodmami) January 8, 2020
投稿主のねこさんは、普段居酒屋で店員を呼びたい時は手を振って呼ぶことが多いそうです。しかし混んでいる店内ではなかなか気付いてもらえず、キッチンなどから遠い席に通された場合は呼ぶこと自体が大変だといいます。
「旗だと目立ちますし、赤い線が引いてあるので、ただ手を振ってるだけよりは遠目から見ても分かりやすいです。とても良いアイデアだと嬉しく思いました。」と、ねこさんは当時の気持ちをこのように話します。
また旗や説明の用意以外にも、注文した料理が届いた時に店員が身振りや口の形を大きくして説明する、帰る時に「ありがとう」と手話で表現するなどの対応があり「びっくりしました」と話しています。
先日はご来店いただきありがとうございました!
アイディアを出したスタッフもツイートを見てとても喜んでいます。
今後も楽しい時間を過ごせる様に営業をして参りますので是非またのご来店をスタッフ一同お待ちしています。ADVERTISEMENT — 大衆酒場 佐藤商店 (@satohshoten) January 12, 2020
「お店をオープンしてから、初めての耳の不自由なお客様でした。ベルがない店なので、どのようにしたら呼んでいただけるか考えた結果、旗を作りました。」と、ねこさんらが訪れた佐藤商店(東京都豊島区)のスタッフは話します。
対応は予約を受けてから来店するまでの1時間半~2時間で考えたそうです。ちなみに旗が赤の斜線になっているのは、カラーを考える際に「赤と白が一番目立つ」と感じたからだといいます。
今回の対応がツイッターで話題になったのをきっかけに、他の聴覚障害者からの予約もすでに入っているとのことです。その際も同じように対応する予定だそうです。
スタッフは今回話題になったことについて、
「お店としても個人としても、すごく嬉しく思っています。ツイッターでいろいろな人に見ていただいて、耳の聞こえない方が声を発することも不自由だということを多くの人が知ってくれたらいいと思います。」としています。point 252 | 1
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