4月7日、タレントの滝沢カレンさんが上梓した料理本『カレンの台所』が発売。その斬新なレシピが口コミで評判にとなり、現在までに10万部以上を売り上げ。レシピ本としては異例の大ヒットとなって話題になっています!
レシピに分量の記載がない
通常の料理本といえば、レシピに細かく材料の分量が明記されています。ところが、『カレンの台所』は一切ないのです。
紹介される料理は、鶏のから揚げ、サバの味噌煮、ハンバーグ、グリーンカレー、ロールキャベツ、ブリ大根、カニクリームコロッケ、アクアパッツァなど人気の料理ばかり。
1つの料理につき、作り方が2~4ページと長く、イラストを使ったポイント解説1ページ、完成写真1ページ。副菜は「あえるだけ」「もむだけ」といった1工程の料理が18種類ときんぴら、切り干し大根が紹介されています。
独特な表現で説明
何より特徴的なのは独特の文体で紹介されるレシピ。『鶏の唐揚げ』の場合、ビニール袋に鶏肉を入れる場面では『そこに冷たい何も知らない鶏肉をいれてあげます』、下味をつける場面では『やれやれとボッタリくつろぐ鶏肉に上からいくつかかけ流していきます』とこんな感じ。
分量に関しても滝沢さんならでは独特の言い回しで説明されており、『お醤油を全員に気付かれるくらいの量、お酒も同じく全員気付く量、乾燥しきった粒にみえる鶏ガラスープの素をこんな量で味するか? との程度に、ふります』と記されています。
若い女性に大ウケ
外出自粛中で家庭で料理を作る機会が増えたことも相まって、大ヒットにつながったようですが、このちょっと変わったレシピが若い女性を中心に大ウケしているようです。
滝沢さんのキャラクターがこれほど料理にマッチするとは、ファンすらも驚いたことに違いないでしょう!
ネットの声
料理の専門用語や調味料の分量は一切出てこないという超感覚の料理本。同書について、ネット上では、以下のような大絶賛の声が殺到しています!
《まさかの意表をついた斬新さ。分かりづらいかと思いきやちゃんと伝わっているのがスゴイ!》
《もともと細かい分量を図るのが苦手で、料理はあまり好きじゃなかったんだけど、これならOK》
《独特な文章能力は大爆笑モノだけど、ちゃんとおいしい料理が完成しちゃう。世の中暗くなってるけど、どれだけ救われたことか》
《これは料理本じゃなくて一種の言語学の本だな。日本語の枠組みの向こう側が見たい方にオススメです》