NHKから国民を守る党の立花孝志党首は2日、国会内で支持者との会合を開きました。その中で、同党所属の丸山穂高衆院議員がTwitterで「竹島も本当に交渉で返ってくるんですかね? 戦争で取り返すしかないんじゃないですか?」などと投稿したことについて、「表現の自由だ。国会議員として問題提起している」と述べ、問題ないとの認識を示したのです。
議員辞職
一方、日本共産党の小池晃書記局長は2日、国会内で記者会見し、丸山議員の発信について問われ、「千島列島をめぐって『戦争しないとどうしようもない』とした発言にひとかけらの反省もなく、戦争をあおる発言を繰り返した。議員を辞職すべきだ」と厳しい意見を述べました。
衆院は、丸山氏の千島列島に関する暴言を「憲法の平和主義に反する」と断じ、泥酔して禁止されていた外出を試みるなどの一連の言動を含め「国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない」とする糾弾決議を全会一致で提出・可決していました。
小池氏はというと、「丸山氏は、国後島での発言を元島民に謝罪したが、それが全く偽りだったということだ。糾弾決議を受けた自らの言動への反省が全くなく、国会議員の資格はない。直ちに辞職すべきだ」「(N国党は)こういう人物を党に抱えた責任が問われる」と指摘しました。
さらに、糾弾決議は全会一致で衆院として意思を示したものだとして、「決議が踏みにじられるような発言がなされたのだから、党派を超えて与野党で一致して辞職を迫っていく必要がある。各党とよく相談したい」と表明したのです。
政府もまたまた遺憾砲と。竹島も本当に交渉で返ってくるんですかね?戦争で取り返すしかないんじゃないですか?
朝鮮半島有事時を含め、「我が国固有の領土」において自衛隊が出動し、不法占拠者を追い出すことを含めたあらゆる選択肢を排除すべきではないのでは?
〉政府、韓国議員団の竹島上陸に抗議 https://t.co/WOEGEn26CWADVERTISEMENT — 丸山 穂高 (@maruyamahodaka) August 31, 2019
また、立憲民主党の福山哲郎幹事長が3日に国会で会見を開きました。記者から丸山氏の発言について問われた福山氏は、「まず、竹島に韓国の国会議員が上陸したことについては、非常に遺憾に思っています。一方で、丸山議員のツイッターでの発言は論外なので本当はコメントすること自身が本意ではありません。メディアやいろいろな人が批判も含めて声を上げる、扇動的な言葉でツイートすることによって注目を集めるという、いわゆる炎上商法のようなものに対してくみするつもりはありません。丸山議員は、例の北方領土の問題の時に『戦争で取り返すしか』と同じような発言をし、その後の会見で、『国益を損ねかねない私の発言であるということであれば、自分自身の真意ではございません、すみやかに撤回し、そして謝罪を申し上げなければならない。一連のすべての発言について不適切だと思います』という発言をして頭を下げておられる。この謝罪自身がまったく嘘だったということは明らかですし、もう既に衆院の意志として国会議員の資格がないと辞職を促されている議員ですから、これ以上コメントするのも正直言って少し抵抗があるというのが私の率直な思いです。政党としてのN国の見識が問われていると言えると思います」と述べました。
このように与野党から丸山氏の戦争Tweetについては厳しい批判が起きているのです。立花代表のように、ただ、「表現の自由」とは言ってられない状況なのはいうまでもありません。
発言の自由
丸山議員はこれまでにも幾度となくその問題発言が話題に上がり、批判の対象となっていました。にも関わらず、今回の発言もそうですが改める様子はなく丸山議員は相変わらずです。しかも、先述のように以前に同じような発言をして謝罪をしているわけですから、今回も当然のように批判対象になって何もおかしくないわけです。”発言の自由”と言いますが何を言ってもいいわけではありません。丸山議員はそれをいまだに理解できないようですね。こんな彼ですが、衆議院議員として活動する必要があるのでしょうか。