長渕剛とは日本を代表するシンガーソングライターです。彼は1977年にデビューして以来、ヒット曲を数多く生み出しCDのトータルセールスは2000万枚を超えており、たくさんの人々に彼の曲が知られています。有名人でも、彼のファンだと公言する人も少なくありません。そんな、人気歌手の長渕剛ですが、彼は1990年のNHK紅白歌合戦に出場した際に、ある大事件を起こしてしまったのです。
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それは、1990年にの大晦日に行われた、第41回NHK紅白歌合戦に長渕剛に初出場した時のことです。彼は同年の10月に東西統合を果たしたドイツのベルリンから中継での出演をしました。普通は、出演した歌手はNHKホールの会場から歌唱をするのですが、彼は破格の扱いを受けました。また、第一部のトリという、注目度の高い時間帯に出演します。そして、中継がつながると同時に彼の顔が映し出されます。その時は、黒のサングラスをかけており周囲を威嚇するような、いでたちでした。さらに、なんだか不機嫌そうな顔をしています。point 316 | 1
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そして、NHKのアナウンサーから「長渕さん、寒いでしょうそこは」と語りかけられました。すると、彼は「寒いも温かいもないですよ」とイライラした口調で返します。さらに「こちらに来たら、現場を仕切ってるのがみんなドイツ人でね。共に戦ってくれる日本人なんて一人もいませんよ。今の日本人はタコばっかりですわ」とスタッフを非難する発言をしたのです。この発言に、NHKアナウンサーは苦笑いするしかありませんでした。ですが、長渕剛はこれだけでは終わりません。point 288 | 1
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その発言の後に、曲が始まります。1曲目は「親知らず」という曲で、日本への力強いメッセージを記した歌詞で、愛国心について歌っています。また、2曲目は11枚目のアルバム「昭和」収録されている曲である「いつかの少年」、さらに3曲目は自身の代表曲である「とんぼ」を熱唱しました。また、この3曲の歌唱時間は15分以上にも及びました。これは、紅白歌合戦の歴史の中でも過去最長でした。ですが、ここでも大きなトラブルがおこったのです。point 283 | 1
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当初、彼の紅白歌合戦の歌唱時間は10分という予定だったのです。しかし、彼の独断で勝手に歌唱時間を引き延ばしてしまったのです。そのため、NHK紅白歌合戦のスタッフは大混乱しました。彼の歌唱が終わって、第2部がスタートしたのですが他の歌手が大きく、その煽りを受けました。当初、フルコーラスで歌う予定のある歌手が半分に歌唱時間を減らされたり、2コーラス歌う予定の歌手も1コーラス半に短縮されてしまいました。さらに、途中に企画されていた応援合戦も時間が押してしまったため、急きょ中止をしたのです。そして、この年の紅白歌合戦の大トリを飾った森進一でさえ、大幅に歌唱時間の短縮を余儀なくされました。こうして、紅白歌合戦は大混乱の内に終わりました。point 392 | 1
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その後、長渕剛のこの行動は、出場していたアーティストや演歌歌手などの怒りを買ってしまいます。さらに、NHKの上層部や幹部も憤りをあらわにしたそうです。そして紅白歌合戦は「国民的人気番組」として、多くの人々が視聴していたため、彼の身勝手な行為に対して視聴者から、NHKにクレームが殺到しました。さらに、彼は10年以上もの間、NHKの紅白歌合戦を出禁になってしまいました。また、彼が再び紅白歌合戦に出演したのは、2003年となっており長期間にわたって確執が出来ていたと考えられます。このように、長渕剛はNHK紅白歌合戦で大事件を起こしていました。紅白歌合戦の歴史の中でも一番と言えるほどのインパクトを残しており、今でも語り継がれています。point 384 | 1