鈴木砂羽の舞台で女優が降板した騒動が、未だに尾を引いています。
文学座の研究所を卒業した1994年に、映画「愛の新世界」でデビューした鈴木砂羽は、キネマ旬報新人賞やブルーリボン新人賞などを受賞し、一躍有名になります。その後は、映画やドラマで活躍し、女性にも男性にも人気がある女優として成長しました。
しかし、今年になって、鈴木砂羽が主演して初演出した舞台「結婚の条件」の女優2人が、鈴木砂羽から人道にもとることをされたとして降板してしまったのです。
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降板した女優の主張は、他の仕事のために稽古場を早めに出ようとしたところ、鈴木砂羽から罵倒され、共演者にも土下座するように促されて頭を下げたというものです。
一方、鈴木砂羽は、土下座をさせたことも罵倒したこともないと否定しています。
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演劇関係者によると、舞台稽古の初日から威圧的に見えたといいます。8月初頭に本読みが始まりますが、舞台に出演する女優2人がネットドラマの撮影のために稽古に来られなかったのです。そのことに鈴木砂羽が激昂したと言われています。
演出経験の少ない鈴木砂羽は、演出助手を頼っており、演出助手は鈴木砂羽の言いなりで、鈴木砂羽は女王のように振る舞っていたと言います。
初日が近づくにつれてイライラが目立つようになり、出演者にもよく怒鳴っていました。
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芸能関係者のひとりは、鈴木はプロ意識が高く、いい加減なことが許せない性格だと話します。
降板については、降板した女優側は一方的に代役を決めて降ろされたと主張し、主宰者側は、相手が降板すると言ったと主張しており、真っ向から対立したのです。
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この舞台は、すでに千秋楽を迎えていますが、芸能界の重鎮たちもコメントを述べるなど、騒動は収束する気配がないのです。
鈴木砂羽は、大人気ドラマ「相棒」にも出演し、好感度抜群の女優のひとりでした。
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貧乏だった下積み生活や過去の男性遍歴を語り、バラエティ番組でも重宝されていたのです。ところが、この騒動によって、好感度が下がっています。ネット上でも、厳しい意見が多く、バラエティ番組には当分使えないと言う関係者もいます。
鈴木砂羽は、土下座騒動の後、自分のパーティーで申し訳なかったと謝罪しています。舞台のカーテンコールでは、涙を流しながら謝罪して、頭を下げていました。演出家として勉強させてもらったとも語っており、この経験を次の作品で生かすことができるかが注目されています。