普通、道で落ちているお金を発見すると「今日は運がいい」と思うようになるのが当然ですね。実際にお金を拾うことだけでなく、お金を拾う夢を見ると縁起がいいと言う人もいるほどです。
「お店などでお金を拾ったら24時間以内にその施設に届け出る必要がある」、「道端などで拾ったら一週間以内に警察に届け出る必要がある」等のルールはありますが、やはりお金を拾うと気分がよくなるのはみなさん同じだと思います。
ですが、今回お金を拾ったことでひどく、最悪な経験をした女子中学生がいました。たまたま1000円札を拾っただけなのに、犯罪を受ける対象になってしまったようです。これはどういうことなんでしょうか。
被害者の女子中学生が書店の床に落ちていた1000円札を偶然拾ったのが発端でした。それを目撃した男が「それは犯罪やぞ」「おまわりさんに通報するぞ」などと脅して、その女子中学生を車に連れ込もうとしたのです。幸い、怖くなった女子中学生は、その場から逃げ出すことができ無事だったとのことです。
その事件から10ヶ月くらい経った日、この事件の容疑者が未成年者略取未遂容疑として逮捕されました。容疑者は土木作業員として働いていた当時38歳の男。事件当時、同市内に住んでいたそう。女子中学生がその後、被害事実を届け出て、防犯カメラの映像などを確認し容疑者を特定することができたそうです。
事件の容疑者は自分の車に乗せようとしたことは認めながらも、ただ「警察に連れて行くために車に乗せようとした」と容疑を一部否定しているようです。女子中学生を無理やり連れて行こうとした時点で、ただ警察に連れて行くためだったと言うのは正直信じられないですね。もし本当にそういう目的だったとしても、知らない男の車に連れ込まれそうになったその女子中学生はすごく恐怖を感じたはずでしょう。
同署は容疑者が故意に1000円札を置いた可能性も考えられると言っています。確かに、ちゃんとした考えができる人だったら、女子中学生を無理やり連れ込もうとはしないはずでしょう。同署は事件の事実関係や容疑者の動機などを調べている状況です。
ただ道でお金を拾っただけでこういったひどい経験をするようになるなんて、道で落ちているお金を見ても、運がいいとは絶対言えないですね。早くこの問題が解決でき、被害を受けたその女子中学生が少しでも早く安心して過ごしていけることを祈ります。