30日、回転ずし大手の「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(横浜市)の田辺公己社長が、他社の営業秘密を不正に入手したとし、
警視庁生活経済課は、不正競争防止法違反容疑で同社長を逮捕。
法人としての同社を書類送検する方針を行うことが捜査関係者の取材で判明しました。
田辺社長は、同業の「はま寿司」の親会社ゼンショーホールディングスより2020年11月、カッパ・クリエイトに顧問として移籍、21年2月に社長に就任。
ゼンショー時代には、はま寿司の取締役も務めていた。
捜査関係者によりますと、田辺社長はゼンショーに在籍していた20年10月ごろに「はま寿司」で管理されていた、仕入れ価格などのデータをUSBメモリーなどに移行をし持ち出したとみられ、
また移籍後20年11月~12月ごろ、元同僚女性から数回に渡り「売上データ」をメールで受け取っていた疑いがもたれています。
田辺社長は今年5月に、毎日新聞の取材に対して情報を入手したことを認めており、
「違法という認識はなく、営業秘密に当たるとも思わなかった。(入手したデータは)そんなに活用できるものではない。参考程度のものだ」
と話している。
ゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長も毎日新聞の取材に答えており
「売り上げや仕入れ値の情報は、チェーン店にとって競争対策や出店戦略の基礎となり、重要な機密情報」
と反論していました。
また、はま寿司は21年4月の時点で不正競争防止法違反容疑で田辺社長を警視庁に告訴しており、警視庁は同6月、カッパ・クリエイト本社を家宅捜索していたことが分かっています。
このことに対してネットユーザーの声は
《今の時代において情報のデジタル化が進んでます。政府は新しくデジタル省まで作って対応しているのに情報の漏洩等に関する規定が無さすぎるからこういう行為をしても違法にあたらないと思った?とか言う言い訳が出てくるのだと思います。》
《不正競争防止法の営業秘密の範囲はかなり狭いので、本事件が裁判でも有罪になるかはあやしいと思う。》
《まともな会社なら競業避止義務を含む契約書に署名していると思いますよ。》
《素人考えでも、田辺社長の言い分が、全て罪逃れの言葉には聞こえない。》
元々、同業他関係のため安易に転職ができないや、契約書を書いてないか?などの意見も見れられ、現在の法律では本件で有罪になるかは怪しいという意見が見られました。
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