触らないで!猛毒要注意!
猛毒を持つクラゲの一種「カツオノエボシ」が、神奈川県鎌倉市の海岸に大量に打ち上げられていたことがわかりました。
中央に映っている青い物体。これは、「カツオノエボシ」というクラゲの一種で、刺されるとしびれやひどい痛みが起こるため、別名「デンキクラゲ」とも呼ばれる猛毒の生物です。
GW中に話題になった投稿…
この画像は今月3日に、神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜海岸で撮影されたもので、撮影したさわ(@2647e)さんによりますと、この日、由比ヶ浜海岸では50メートルほどの間で、10匹のカツオノエボシを確認したということです。
由比ヶ浜海岸にカツオノエボシ
大量発生?
10分歩いて10匹以上見つけました。
猛毒のクラゲなので綺麗でも触らないでください!#由比ヶ浜#カツオノエボシ#触らないで pic.twitter.com/tXU1EYDpLrADVERTISEMENT — さわ (@2647e) May 3, 2018
学生などの若者はもちろん、小さい子どもを連れたファミリー層も多い由比ガ浜…。これからの時期は、訪れる方々も増えるでしょう。カツオノエボシは自力で移動する手段を持たず、浮き袋によって海面に浮かび海流や風に吹かれて移動します。そのため、砂浜に打ちあがっていることがよくあるのです。砂浜に、青いビニール風船のようなものが落ちていても絶対に触らないでおきましょう!それはカツオノエボシかもしれません。point 228 | 1
刺された時の症状
まず、刺された瞬間は電気を受けたかのような強い衝撃を感じます。患部には徐々に腫れや赤み、かゆみといった症状が出てきて、強い痛みは長時間続きます。ひどい場合にはかゆみや痛みは数日続くこともあるようです。人によっては頭痛や発熱といった症状もあらわれます。
腫れは軽い場合には引いてしまえば跡は残りませんが、適切な処置をしなかった場合は数十年消えない傷跡になってしまいます。また、何度もカツオノエボシに刺されてしまうとアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあります。この場合、刺されてから15分程度で全身蕁麻疹やくしゃみ、息切れ、呼吸困難、血圧低下といった症状があらわれます。過去には、カツオノエボシに刺されて命を失った例もあることから、非常に強力な毒であることが分かります。point 290 | 1
刺された時の応急処置
1、刺されたら、まず、できるだけ早く海から出ましょう。
まず海中で刺された場合は速やかに陸に上がりましょう。痛みでパニックを起こしたり、ショック症状を起こして溺れてしまう可能性もあります。
2、患部をこすらないように海水で洗い流し、刺胞がくっついている場合はきれいに取り除きましょう。
そして患部を海水でしっかりと洗い流して、触手も除去してください。この時、素手で触手を触ると刺胞を刺激してさらに毒針で刺されてしまうので、必ずピンセットやタオルなどを用いて直接手に触れないように取り除いてください。また、カツオノエボシの場合、患部を真水で洗い流すと症状が悪化してしまうので、絶対に使用しないでください。もちろん、砂で患部をこする行為も厳禁です。point 191 | 1
3、患部が腫れている場合は冷やし、急ぎ病院へ
触手をすべて除去したら、患部を冷水で冷やしながら医療機関を受診しましょう。医療機関では、症状がひどい場合には 抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモンの軟膏などが処方されるでしょう。呼吸困難、痙攣、吐き気など症状がある場合はアナフィラキシーショックが疑われます。もし、アナフィラキシーショックを起こした場合や、子どもが重傷を負った場合はすぐさま救急車を呼んでください。point 255 | 1
まとめ
とにかく、触らないことが大切です。もし見かけたら、触らずに周囲の方や管理者に報告しましょう!