群馬県前橋市の焼き肉店『ホルモンしま田』が、夏場の車の中はどれほど暑いのか、車内の温度だけを利用してローストビーフを作り、危険性を理解してもらう動画を制作し、配信したところ、1週間で40万回超の視聴があり、反響を呼んでいます。
動画は、車内に生の牛肉を置き、日中の車内温度だけでローストビーフが作れるかを検証。前橋市内の予想最高気温が３５度の日に、牛肉を車内に放置しました。
開始当初は31.5度だった牛肉の中の温度が、4時間半で58度まで上昇し、肉の中までピンク色になり、肉の表面も褐色に変わりました。
7月、福岡県では保育園の送迎バスに取り残された園児が死亡する事件も起きています。
動画を制作した同店の島田浩樹さんは「子どもが車内に取り残され、死亡する事故が繰り返されている。こうした事故が再び起きないよう食肉を扱う店として何ができるかを考え、視覚に訴えかけることを思いついた」と説明しました。
また、検証でできたローストビーフは、食べ物を粗末にしないよう食べる様子も撮影しました。
島田さんは「熱中症の危険を呼び掛けるため、一定の基準を満たした上で調理しています。動画内でも呼び掛けていますが、真似はしないようにしてください」と話しています。
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