拷問を見たいという人はいないと思いますが、昔は拷問は一種の娯楽で、見世物になっていました。そのため、ただ拷問するというよりも、いかに苦しませるのかを追求する悲惨なものばかりでした。今回は、そんな歴史上で最も最悪な拷問について紹介していきます。
ファラリスの雄牛
写真: matome.naver.jp
ファラリスの雄牛は、古代ギリシアで考案された真新しい拷問の方法です。牛型に鋳造された真鍮の中は空洞になっており、胴体に取り付けられている扉から人を入れることができます。罪人は、この牛の中に閉じ込められ、外から鍵をかけた状態で、牛の下から焚かれた火で、装置全体がほんのりと黄金色になるまで熱せられ、中の人間は時間をかけてあぶりころされていくというものです。内側で上げられる叫びは、複雑な構造をした牛の口を通ることで、外側で聞く者の耳にはあたかも牛が泣いているような声となって聞こえるそうです。point 322 | 1
異端者のフォーク
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異端者のフォークは、中世時代にカトリック教会を非難する人に対し行われた拷問で、罪人が寝ていたり、気を失っている間に、両端が鋭く尖ったフォークを、ベルトで首に取り付けます。取り付けたら横たわれないように天井に吊るし上げます。眠くなり頭を下げた瞬間に、喉から胸にかけてこのフォークが突き刺さるので、罪人は眠ることができず、意識が朦朧とする中で「発言を取り消す」と口にするまで続けられました。
ネズミ拷問
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これは、中世ドイツと古代中国で行われていたとされるもので、お腹の空かせたネズミを裸の罪人のお腹の上に乗せて、上から壺をかぶせて逃げ場をなくします。そして壺の上から火で炙ると、ネズミは人のお腹を食い破ってでも下に逃げるため、時間をかけてねネズミに体をかじり取られて死に至るといったものです。何ともえげつないです。
ユダのゆりかご
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ユダのゆりかごは、罪人を鉄製の尖った椅子の上にロープで両手足を縛られた状態で吊るしてから落とすといったシンプルな拷問です。これを数時間から数日繰り返すため、気が緩まることはなく、自分の体の重みで突き刺さると、痛みからの気絶や傷による感染症で亡くなってしまうこともあります。どの年代で使用されたのかは正確には判明していませんが、世界中のいくつかの博物館に現物が展示されています。
鉄の処〇
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鉄の処〇は、中世ヨーロッパで刑罰や拷問に用いられたとされる拷問具です。真夜中に見たら逃げ出したくなるような女性の顔が彫られた高さ2メートルほどの鉄の棒の像の中は空洞になっており、内側には長く鋭い釘が何本も突き出ています。罪人はこの鉄の処〇の中に入れられ、執行人によって扉を閉められて串刺しになってしまいます。この処刑具が多くの罪人を震え上がらせたのはいうまでもありません。ちなみに漫画「金田一少年の事件簿」マニアの方はピンとくると思います。point 292 | 1
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