2016年3月、神奈川県警泉署の男性巡査（享年２５歳）が署内で拳銃自殺しました。その理由は上司からのパワーハラスメントによるもので、県警が適切な対応をしなかったことでした。
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その両親が命日となる１２日に県に対して約５５００万円の損害賠償を求めて、横浜地裁に提訴をしました。亡くなった巡査は泉署地域課で交番勤務をしていた古関耕成巡査です。2016年3月12日、彼は寮の自室に遺書を残して署内の男子トイレで拳銃自殺をしました。
上司から叱責が原因？
写真：BIGLOBEニュース
訴状によると、古関巡査は2015年2月に採用されました。同年8月に泉署に配属されたが、複数の上司から叱責されることに悩んでいたそうです。 古関さんは両親に対して「頭を小突かれたりする」、「飲み会のときも裸になった先輩の体にアイスをつけたのを『なめろ』といわれる」などの悩み相談をしていたそうで、 2016年3月にミスをしてしまい、男性上司から「お前と組みたいやつなんかいない」などと言われながら蹴ったりするなどの暴力まで受けていたそうです。そして、その後の古関巡査の様子がおかしかったため、別の上司からカウンセリングを提案されて数日休みをとったそうです。
写真：sankei.com
休み明けに古関さんから上司に対して「頑張ります」と伝えたそうです。ある捜査関係者は「本人からも『頑張ります』との言葉があった。地域課員である以上、拳銃の携帯は欠かせなかった」と説明しました。
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原告側によると、泉署の管理者が古関巡査の状況を考慮していたら、拳銃を所持した勤務に就かせない義務があったはずだが、安全配慮義務を怠ったと主張しています。
写真：YouTube
そして、署員らに対する事情聴取でも「パワーハラスメントなどの事実は確認されなかった」そうです。
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記者会見では？
写真：KHB東日本放送
古関巡査の両親は記者会見で「明るく笑顔が絶えないひまわりのような子でかけがえのない宝だった。命と引き換えにしなくてはいけないどんな失敗をしたのか。県警は何一つ説明がない」と伝え、「裁判を通じて息子の名誉と人生を取り戻してあげたい」と涙を流しました。
県警の鈴木淳監察官室長代理は「訴状を見ていないのでコメントは差し控えます」と伝えました。