新型コロナウイルスによるマスク着用が義務付けられている中、このマスクをきちんと処理しなかったため動物たちが被害を受けているというニュースが入り、社会的問題として浮上しました。散歩をしていた英国のある子犬が道端で無造作に捨てられたマスクを飲み込む事故が起きたのです。
今月14日(現地時間)、英国日刊紙「メトロ」にはマスクと推定される物体がお腹の中にいっぱいになった子犬のレントゲン写真が掲載されました。英国スコットランドのビアステンに住む犬コーベ(Kobe)は、久しぶりに飼い主と一緒に散歩に出かけたが、ひどい目にあった。
散歩をしていたコーベは、突然の呼吸困難とともに腹痛を訴えはじめました。その子犬の周辺には捨てられたマスクが並んでいたのです。飼い主はコーベがマスクを飲み込んだと思い、すぐ近くの大学動物病院に連れて行きました。
一般的に流通しているマスクには鼻ワイヤーが装着されています。 鼻ワイヤーのような金属物質は2次合併症の危険を高めるため、コーベが飲み込んだマスクにも鼻ワイヤが含まれているかどうかを確認するためレントゲンを撮影しました。コーベのお腹の中に入ったマスクはワイヤーのないマスクと判明し、医療陣は別途の手術なしにマスクを取り出すためにコーベに嘔吐を誘導しました。
幸い、迅速な対処と治療のおかげで、命に別状はないといいます。ただ、治療を担当していた獣医師は「犬が散歩中にマスクを飲み込むことがないよう、使い捨てのマスクをその辺に捨てるべきではない」と警告しました。このように人々が不便な日常に適応するやいなや、海中の生物がコーベのようにマスクを餌と思って食べたり、空を飛ぶ鳥の両足を縛りつけるなど、動物に被害を与える事例が増えていることを憂慮する声が大きい状況です。
ゴミをどこにでも捨てる行動は環境に良くないだけでなく、ペットをはじめとする野生のすべての動物に脅威になるという事実を肝に銘じ、警戒心を持たなければなりません。
うちのペットは大丈夫と思っているあなたも、動物はいつ何を飲み込んでしまうかわかりません。ごみの処理はきちんと行うように心がけましょう。