変体仮面の実写化は成功と失敗で評価が分かれるところです。もともと変体仮面は漫画から人気が火がついて実車化することになったわけですが、これは最初から実写化がかなり難しいところがありました。というのは、何しろ主人公が変態だからです。漫画やアニメであれば主人公が変態でも笑って済まされることになりますが、これが実写化となると現実的な要素がかなり大きくなるのでなかなか笑ってすますことが出来ないところが多くなります。
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簡単に言うと、漫画ではお尻を出しても社会問題となりませんが、実社会でお尻を出したら問題となるでしょう。変体仮面では主人公がパンツを被るという実社会でやればすぐに問題となってしまうところをどう誤魔化すのかということが難しいことになるのです。これをギャグとして笑ってくれればいいのですが、笑えない人には悪ふざけもいい加減にしろということで、評価は二分されることになります。特に実写化ではお金を払って見に来るお客さんを相手にするわけですから、これは厳しい意見が出るのも当然ということになるでしょう。漫画の内容を知っていてある程度寛容になっている場合はいいのですが、そうでない人が見た場合には何だこれというとこになることも少なくはありません。point 385 | 1
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そもそも漫画を実写化するとほとんどのケースで評価は二分化されます。いいという評価と悪いという評価に分かれてしまって、その中間はほとんどないということがよく起こります。これは漫画で人気となったものが実写化されるので既に期待値が高くなっているということがあります。その期待値を超えてくれば高い評価となり、下であればろくでもない評価となるというわけです。お金を払ってわざわざ見に来ているわけですから、こうしたことになるのは当然ということにもなります。お金を払ってろくでもないものを見させられれば当然評価は最悪になるというわけで、変体仮面の実写化がこの二極化の際立ったものとなるのも致し方のないところでしょう。point 370 | 1
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ただ、こうなることは制作者側も意図していたでしょうから、ある意味では狙い通りであり、これは意図したとおりの結果ということにもなると考えられます。変体仮面の名前からも分かる通りに、主人公が変態的な行動をしているわけですから、全ての人から良い作品だといってもらえるわけはないことは、制作が決まった段階から分かっていることです。それでも制作に踏み切ったということは、それだけの覚悟があってやったということですから、この二極化した評価の結果はむしろ狙い通りであり、目的を達成したということになっていると考えられます。変態ということで広告としてはかなり鮮烈なものがありました。宣伝効果はかなり大きなものがあったようで、話題性もかなりありました。その話題性に引きずられて見に行ったという人も多いでしょう。興行収入もそこそこのものを上げていますから、目的とする売上は達成したのではないかとも考えられます。とすれば、話題性を狙ったこの実写化はかなり良かったと考えていると思われます。point 517 | 1
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人気のある漫画やアニメはいろいろありますから、わざわざこの変体仮面を選ぶ必要はありません。あるとすれば、それは話題性やオリジナリティを出して、宣伝効果を得るということになるのでしょうがそれが出来たのが、この変体仮面です。主人公はこの役を演じるにあたって猛烈な体作りをして役作りをしたといいます。何しろ主人公はパンツを頭にかぶっている以外は裸同然のような恰好をしています。そのため、この作品は主人公の体の筋肉隆々とした姿とパンツをかぶっている変態っぷりを両立させてしまうところもカギとなっているからです。それを笑いにすることが出来たのが成功の一因でもあると考えられます。point 354 | 1