俳優の佐藤二朗さんが、自身のTwitterを更新。肩書を紹介する際に使われる〝演技派俳優〟という表現に「俳優を馬鹿にした表現」と苦言を呈し、反響を呼んでいます。
テレビ番組などで俳優を紹介する際に出てくる〝演技派俳優〟というテロップ。良い意味で用いられるテロップですが、それを俳優に使うことに佐藤さんはこう持論を展開しています。
「以前、テレビである俳優さんを紹介するのに『演技派俳優』とのテロップ。正直ここまできたかと思った 演技のプロが俳優なんだよ。」
以前、テレビである俳優さんを紹介するのに「演技派俳優」とのテロップ。正直ここまできたかと思った。演技のプロが俳優なんだよ。はるうる、ひきこもり先生、ファブル2、6月の作品、どうか全部観てください。「演技派俳優」という表現が、いかに俳優をバカにした表現が痛切に分かるはずです。
ADVERTISEMENT — 佐藤二朗 (@actor_satojiro) June 17, 2021
またその上で、佐藤さんは自身が原作・脚本・監督を手掛ける映画「はるヲうるひと」、自身主演のNHK総合ドラマ「ひきこもり先生」、出演映画「ザ・ファブル」について触れ、「はるうる、ひきこもり先生、ファブル2、6月の作品、どうか全部観てください。『演技派俳優』という表現が、いかに俳優をバカにした表現が痛切に分かるはずです」と訴えました。
この投稿には大きな反響を呼び「言われてみれば。演技をする人が俳優であって、『演技派俳優』という言葉は違和感がありますね」「言われてみると、確かにプロに対して大変失礼な紹介ですね。 はっとしました。」「演技していない俳優なんて居るのかって話ですよね〜」「確かにそうですね… 失礼にも程がある」など、共感の声が多く寄せられていました。
一方、「いちいち反論してプライド高いんだろうな。格好いい、かわいいだけとかで演技がまるでダメな俳優の方が多いから、そういう表現になるのは仕方がないと思うけど」「演技派だとかなんだか、感じるのは観客で、「俳優」の「価値」を決めるのは、観ている方だと思う。実際に佐藤さんもワンパターンな演技多いしな…」など、厳しい声も寄せられています。
これ勿論、僕ら側にも責任があります。てか、僕ら側にこそ。更に、30年のプロでも動物や子供に喰われる(故に奥深いとも言える)のが芝居です。ある人の言葉です。「ただ、芝居にだけは我々は彼岸にいたい」。精進します。はるうる、ひきこもり先生、ファブル、観てね←結局宣伝https://t.co/yabxA3PxQr
ADVERTISEMENT — 佐藤二朗 (@actor_satojiro) June 18, 2021
想像以上の反響だったこともあってか、翌日、佐藤さんは「これ勿論、僕ら側にも責任があります。てか、僕ら側にこそ。更に、30年のプロでも動物や子供に喰われる(故に奥深いとも言える)のが芝居です。ある人の言葉です。『ただ、芝居にだけは我々は彼岸にいたい』。精進します」などと補足していました。
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