大人気漫画から映画になった「宇宙兄弟」ですが、原作漫画の時から「主役(ムッタ)のモデルは大泉洋」という認識が広まっていました。ムッタの風貌の特徴としては、「無精ひげにもじゃもじゃ頭」が非常に印象的です。芸能人の中にも「天然パーマ」の人はたくさんいますが、その中でも「そっくり」だと言われていたのが彼です。当然、彼をモデルにデザインされたものだろうと思われていたため、「宇宙兄弟」が映画化されたときの配役も彼だと予測されていました。
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しかし、実際に映画化された「宇宙兄弟」でムッタを演じたのは彼ではなく、個性派イケメン俳優でした。発表当時、ファンからは驚きの声が上がったのはもちろんですが、「キャスティングミスではないのか」といった話題にまで発展するほどの波紋が起こったものの、いざ作品を見てみると「ムッタのイメージ通り」だったことでも再び波紋を呼びました。
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作中でのムッタは、けっして二枚目キャラではありません。むしろ、三枚目キャラの要素の方が強かったのですが、それも含めて大泉洋モデル説の信ぴょう性が増していたわけです。ところが、実際に演じたイケメン俳優は原作のイメージそのままのムッタを演じたことで、「実はムッタは二枚目だったのではないか」という話題も出ました。
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宇宙兄弟という作品の大まかな内容としては、次のようなものになっています。兄に憧れる弟「ヒビト」と、弟に誇れる兄でいようとする「ムッタ」は、子供のころ宇宙に対して強い興味を抱きます。ヒビトが「月に行く」と言うと、ムッタは「火星に行く」と言い、常に弟よりも前を歩み続ける兄であろうとするムッタの心意気にヒビトは尊敬の念を抱きます。
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しかし、大人になって月に行くことになったのはヒビトの方で、ムッタは自動車メーカーの開発職についていました。ところが、上司の理不尽に腹を立てて会社を辞めることになってしまい無職になります。この状況を知ったヒビトは、ムッタに内緒で宇宙飛行士採用試験に申し込み、就職活動中のムッタの元に「書類選考通過通知」が届きます。ムッタは迷いますが、子供のころに二人で語った夢を実現するため宇宙飛行士になることを決意します。point 270 | 1
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宇宙飛行士になるための試験を通してさまざまな仲間と出会い、最初は「宇宙飛行士ヒビトの兄」としか印象を持たれなかったムッタが、徐々に「素晴らしいリーダー」へと成長していく過程を通して、兄弟の信頼や愛、充実した人生を送るために必要なものは何かと言ったことを考えさせ、気付かせてくれる作品です。現代社会において、人と人とのつながりが希薄なってきていることが社会問題になっていますが、それと同じくらい「素晴らしい人生を生きるための考え方」を再認識することが求められています。この作品は、そういったことを考えさせるような内容になっていて、いわゆる「自己啓発」に役立つという評価をする人がたくさんいます。point 365 | 1
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ちなみに、ムッタのモデルが大泉洋ではないということは作者が公言しています。主にネット上などで盛り上がっていた話題だったのですが、その時点では特にはっきりとした回答をすることはありませんでした。そのため、「ムッタのモデルは大泉洋」という認識が独り歩きしてしまった形です。作者が公表したモデルは、海外のアーティストグループの一員でした。その人物を知っていたかどうかという話は置いておいて、画像と照らし合わせてみるとたしかにと納得できる風貌であることが確認できます。また、映画で演じた俳優に関しても、見た目、行動や言動に至るまで非常に「ムッタらしさ」が出ていて、こちらが本物のモデルだったのではないかという疑いが出るほどでした。point 378 | 1