料理にも食卓にも欠かすことができない調味料のひとつが醤油です。日ごろから結構使う人も多いかもしれませんが、それほど意識することはないでしょう。
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普通に生活をしていれば、醤油を過剰摂取することはありません。しかし間違えて飲んでしまったり、大量に飲みこんでしまう可能性がないとは言えません。そこで今回は、醤油の過剰摂取や致死量についてご紹介したいと思います。
醤油には何が含まれている?
そもそも醤油には、多くの塩分が含まれています。小さじ一杯ほどの醤油であっても、約1グラムの塩分が含まれているといわれています。
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塩分の過剰摂取によって、高血圧を招く恐れもあり、結果として脳や腎臓に関する病気にかかりやすくなるといわれています。そのためたとえ健康な人であっても、なるべく塩分は控えた方がよいと言われています。人間が1日に摂取してもよい塩分量は、健康的な人で12グラム程度とされています。
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さらに高血圧を気にしている人で予防を考えている人は10グラム、糖尿病などの持病を抱えているの場合には、7グラム未満が適しているといわれています。これほどの量であれば、知らない間に過剰摂取をしている考えられるのではないでしょうか。味の濃い食事が好きな人などは、塩分を摂取しがちであるため十分に注意が必要です。
醤油の危険性
そこで気になるのが、どれくらいの醤油の量を摂取したら致死量に至るのかということです。
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致死量については、人によって異なります。健康な人と持病がある人では致死量も異なるでしょう。しかし一般的には少なくても200ミリリットル、多くても1リットル程度をのんだ場合に、亡くなる危険性があるといわれています。
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醤油のような塩辛い液体を、ごくごくと1リットルも飲むことは極めて難しいことですが、体調や持病の有無によっては、たとえコップ一杯程度の醤油でも、致死量に達する可能性が考えられます。
醤油を過剰摂取した時は?
醤油を過剰摂取した時に出てくる体の症状としては、まずは体が異常を感じて発熱します。
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しかし実際にはそれだけでなく、尿細管が壊死することによって急性腎障害を発症したり、脳細胞が脱水症状となることで中枢神経系障害も起こります。また脳細胞が委縮することによって、脳血管が拡張し、様々な脳の障害に発展する可能性もあるでしょう。
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具体的な症状としては、ひどい興奮状態に陥ったり、めまいやけいれん、頭痛や過呼吸、嘔吐や下痢、場合によっては昏睡状態に陥るなど、その症状は多岐にわたります。たとえふざけて少し飲んでしまっただけでも、重大な障害を招く可能性もあるので、醤油の過剰摂取には十分注意するようにましょう。