悲しくて美しいストーリーがネットユーザーたちに感動を与えました。動物報道媒体「ザドド」が2016年に紹介した話です。雪が好きなペット犬のために人工雪を準備した飼い主に会いに行ってみましょう。
写真の中のペット犬はハスキーの「スファンキー」です。スファンキーの飼い主は「アシュリー・ニルス」と呼ばれている女性です。彼女がスファンキーと一緒に住んでいる所はアメリカのテキサス州のオースティンです。
スファンキーは雪がたくさん降ることで有名なウィスコンシン州の避難所から引き取った犬です。大雪が頻繁な地域に住んでいたスファンキーは特に雪原で遊ぶことが好きだったのですが、2008年にテキサスに引っ越してきた後は一度も雪を見ていないそうです。
そんなスファンキーのために、飼い主は雪を見に行こうと約束もしたことがあります。日々が過ぎてゆき、2016年になりました。
ある日、スファンキーが朝ごはんを食べない姿に驚いて、飼い主はスファンキーを動物病院に連れて行きました。この日、スファンキーはがんの診断を受けてしまいました。獣医からは、内部的に出血があって手術をしても意味がないと伝えられました。
続いて飼い主には「痛みがひどくなる前に安楽死をさせて、スファンキーを送りましょう」と提案しました。アシュリーはますます悪化して苦しんでいるスファンキーを見て、悲しいけど安楽死をさせることに決めました。
アシュリーは安楽死を控えているスファンキーにある贈り物を準備しました。今まで守れなかった約束を思い出したのです。
体調が悪くて遠い場所に移動するのが難しいスファンキーのために、人工吹雪機械を設置したのです。今まで懐かしかった雪を見せてあげたかったからです。
体調が悪くて飛び回って遊ぶのはできないけど、生涯の最後に雪を見ることができたスファンキーの姿は幸せそのものでした。
飼い主の最後の贈り物をもらったスファンキーは静かにこの世を去りました。アシュリーは、「スファンキーは亡くなっても、いつまでも私と一緒だということを知っているよ。スファンキーは私にとって完ぺきな子だった」と話しつつ、スファンキーとの思い出を話してくれました。