今月11月17日にabemaTVにて放送された『Wの悲喜劇』に、1998年7月に発生した「和歌山毒物カレー事件」にて、最高裁で死刑が確定した林真須美死刑囚の長男が出演しました。そこで彼が語った母親逮捕後の人生があまりにも壮絶だと話題になっています。彼に待っていた人生とはー。
あの日本を震撼させた毒物カレー事件。その事件当時まだ10歳だったという林氏ですが、その当時の記憶は今も鮮明に残っているといいます。通常10歳というとまだ記憶があいまいなはずですが、それだけ衝撃的だったということですね。林死刑囚が逮捕されたのは、1998年10月2日の早朝のことだったそう。point 201 | 1
この時、両親逮捕時には、早朝だったこともあり、林氏はまだ布団で眠っていたそうですが、彼の家に来た女性警察官から「児童相談所に行くので、荷物を1~2週間分まとめるように」と起こされ指示されたといいます。彼を含めた4人姉弟は児童相談所に送られると、そこで待っていたのはあまりにも壮絶なあらたな人生でした。point 209 | 1
彼は当時について、「そこの子たちもニュースを見ていたので、犯罪者の家族だったら何しても、何言ってもいいと…生まれてはじめて悪意のこもった暴力を経験した」と語りました。児相にはさまざまな子供が各々の理由で生活しており、中でも「犯罪者の子供」というのはヒエラルキーの底辺に位置していたいいます。point 203 | 1
彼は周囲の子供たちから、日常的に殴る蹴るなどの暴力を受け、「ポイズン(毒物)」というあだ名を付けられたといいます。またこれは子供たちだけにとどまらず、土足禁止の場所に間違えて上がっただけで、職員からは「カエルの子はカエル」などと罵声を浴びせられたといいます。
首を絞められて失神し、道路に倒れて頭を縫う大ケガを縫ったりととてもいじめという域では収まらない暴力だったにもかかわらず、彼は「いじめられてるって、お姉ちゃんたちには言えなかったですね」と話しました。また施設を卒園した後も、ようやく仕事をみつけても、素性が分かると「衛生的に良くないから」と言われ、何度も自主退職に追い込まれたそうです。point 223 | 1
加害者はあくまで本人のみ。加害者の家族は別の人間であるということを多くの人が認識する必要があります。親戚もろとも人生を壊すというような根拠のない正義感がなくなることを祈ります。