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日付をまたいだこともある!プロ野球の最長試合は6時間26分


写真:tsurezure-baseball.com

野球のルールには延長戦というものがあります。プロ野球の場合、9回を戦って決着がつかない場合に延長に突入し、2017年のシーズン時点では時間に関係なく最長12回まで戦って決着がつかなければ引き分けとなるルールになっています。ちなみにアメリカ大リーグには引き分けはありません。つまり、どちらかが勝つまでエンドレスで試合が行われます。日本でもこのアメリカに近づこうとした時期があり、最長イニングを15回にしていた時期もありました。point 287 | 1

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写真:blog.goo.ne.jp

◼︎投手の分業制が試合時間を長く変貌させていった歴史

現在のプロ野球は、投手は分業制が当たり前になっています。つまり、完投するピッチャーの数は古い昔に比べて格段に少なくなり、先発、中継ぎ、抑えと役割の決まったピッチャーが順に登板して試合が進行していきます。そしてこのことが1試合の平均試合時間を長くする要因になった点は否めません。試合時間が長くなる傾向にあってエンドレスで試合をしていては収拾もつかないということで、昭和の時代の終わりには3時間や3時間20分を超えた場合に新しいイニングに入らないというルールで試合が行われていた時期もあったのです。ただし、このルールのもとで行うと、引き分けの数が非常に多くなるという現象が発生したのです。また、日本のプロ野球は勝率の順で順位が決まる方式をとってきたため、貯金の数が同じの場合でも引き分けの数が多い方が勝率が高くなるという事態も発生したのです。つまり、同じ貯金15のチームが2チームあった場合、片方が75勝で片方が73勝の場合、後者の方が勝率では前者を上回って順位が多くなっていたわけですが、これについては「多く買っているチームがなぜ勝ち数の劣るチームより下の順位になるのか?」という疑問なども出てきました。その結果、日本でも引き分け数を減らす目的で最長15回まで延長戦を行うというルールになった時期があったのです。point 648 | 1

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写真:news.nifty.com

◼︎日付をまたいだ試合もありました

プロ野球の延長戦のルールは、その時代におけるエネルギー事情などにも左右されてきました。例えば東日本大震災のあった2011年は3時間半を超えて新しいイニングに入らないというルールが適用されていたわけですが、エネルギー事情などの懸念がなかった1992年当時は、延長15回、時間無制限という規定でシーズンが行われていました。その結果、2017年シーズン終了時でもいまだに日本プロ野球の最長試合となっている試合が1992年に行われたのです。その試合は9月11日に甲子園球場で行われた阪神対ヤクルト戦でした。この試合は途中中断37分を挟み、6時間26分という試合時間を記録したのです。point 371 | 1

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写真:daily.co.jp

このシーズン、阪神とヤクルトは熾烈な優勝争いを演じていて、この9月11日からの直接対決はヤマ場の天王山でした。しかし9回裏に八木選手が放った大飛球の判定をめぐって判定がもつれ、いったんサヨナラホームランと判定されたのが覆ってしまったのです。ここで阪神側が猛抗議をして30分以上抗議したこともこの最長試合を記録する一端になったわけですが、ビデオ判定がある今の時代ならばここまでもつれることのなかったシーンだと考えると、古い野球ファンは懐かしい思いでこの試合のことを思い出すものです。ちなみに地元関西のサンテレビがこの試合を完全中継で最後まで生で放送しました。point 342 | 1

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写真:number.bunshun.jp

◼︎まとめ

プロ野球というのは純粋に勝つことを目的として毎日試合が行われています。従って延長になって時間が深夜に及んでも選手は皆勝利という2文字を目標にプレイしています。その結果、思わぬ時間がかかって長時間試合になってしまうこともあるのです。1992年の阪神対ヤクルト戦の例は極端だとしても、毎年シーズンに入るとテレビ局の放送時間内に収まらず、22時以降に行われている試合は結構たくさんあります。しかし真剣勝負に魅入られて多くのファンが最後まで見守るのです。point 298 | 1

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