以前、アメリカコロラド州在住の配管工のアンジェロ・モンドラゴン（Angelo Mondragon）さんは、Windsor湖で家族と一緒にのんびりした時間を過ごしていました。
彼は湖を泳いでいたところ、突然足に何かが触れる様な気がしたそうです。
彼は「何かいつもの水で感じられる感触ではなかったです。それで私は、足を前後に動かしてその何かを上に引き上げたんです。そしたら、それがなんと、小さい子供の足でした。」と、その時の状況を伝えました。
モンドラゴンさんは、急いで子供を水から救い出し、すぐに119に通報しました。
水から救助した子供は、かなり具合が悪そうに見えたそうです。子供の全身は血の気が引いた様に真っ青で、息もしていませんでした。
幸いなことに、モンドラゴンさんと一緒に湖に遊びに来ていた知人の中に看護師がいて、直ちに心肺蘇生法を実施しました。
やがて救急車が到着し、近くの病院に運ばれた子供は、無事治療を受けることができました。
後から、「子供は意識を取り戻し回復している」という連絡があり、モンドラゴンさんと一行は「子供が無事で何よりだ」と、とても安心したと言います。
以後のマスコミとのインタビューで、モンドラゴンさんはこう語っていました。「もし私がその時にその場にいなかったら、その場所では、行方不明者の捜索をしなければいけなくなったかもしれません。」また、子供を救助した瞬間の想いについて、「湖で子供の足を発見したその瞬間に、私は死んでいく子供を見ている父親の心になりきって、すぐに子供を救うしかありませんでした。」と伝えています。
絶体絶命の緊迫な瞬間にも落ち着いて子供を救助し無事病院まで送ることができたのは、モンドラゴンさんの胸の中に内在された、暖かい父性愛のおかげかもしれないですね。
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