昨今、親による 幼い我が子への虐待事件が 世界中であとを絶たないようですが、アメリカではある母親が 幼い娘を信じられないような手段で殺害したという。殺害理由は些細なことが発端でしたが、この冷酷な母親は娘を斬首したうえ 逮捕後に撮影されたマグショットでは 笑みさえ浮かべていたのです。『The Sun』『The New York Times』などが伝えています。
逮捕後に撮影されたマグショットは不敵にも笑みを浮かべ⁉
米テキサス州ヘイズ郡で今月5日に行われた裁判により、同郡カイルに住所を置くクリストル・ビジャヌエバ(Krystle Villanueva、27)が、当時5歳の娘ジョバンナ・ヘルナンデスちゃん(Giovanna Hernandez)を殺害したことで 有罪判決を受け、終身刑を言い渡されました。
事件が起きたのは、2017年1月5日の午前11時頃のことでした。当時24歳だったクリストルはジョバンナちゃんの父親にあたる男性や義理の両親、そしてジョバンナちゃんと一緒に住んでいました。クリストルの義理の父であるウストルジョ・アレラノ・ウレスティさん(Eustorgio Arellano-Uresti、58)の供述によれば、昼食を作るために台所に行くと、クリストルがナイフを取り出して寝室に入っていくのが見えたそうです。point 272 | 1
そして寝室からジョバンナちゃんの激しい泣き声が聞こえたため様子を見に行こうとした矢先、ナイフを持ったクリストルが台所に戻ってきました。この時ウストルジョさんはジョバンナちゃんがクリストルに刺されたと悟り彼女からナイフを奪おうとしたが、背中と額を刺されてしまったという。
ウストルジョさんは 家の外へと逃げ出しましたが、クリストルは今度は散弾銃を持って追いかけてきたのでした。ウストルジョさんは必死の思いでなんとか警察に通報し、病院に搬送されて命を取り止めることができました。しかしジョバンナちゃんは寝室で斬首され、駆けつけた警察官により命尽きた状態で発見されました。
その時、ジョバンナちゃんを殺害したクリストルはシャワーを浴びたばかりで裸だったそうです。クリストルはその場で身柄を拘束され逮捕されたが、恐ろしいことに逮捕後に撮影されたクリストルのマグショットは不敵にも笑みを浮かべていました。
精神的疾患を理由に無罪を主張も仮釈放なしの終身刑に…
のちにクリストルの姉妹からの供述で、本人は薬物を常用しており2015年には 治療施設に入っていたことが判明しました。クリストルはこの治療中に双極性障害、統合失調症、そしてADHDと診断されていたようです。また事件当時、クリストルの体内からはアルコールと大麻が検出されていました。
先月 25日から始まった裁判では、クリストルが ジョバンナちゃんを殺害した後、自らも警察に「娘がシリアルを食べたいとねだるから殺した」と電話で話していたことが明らかになりました。また裁判中に「娘と義父がすり替えられたクローン人間だと思った」などと供述したという。
裁判でクリストル側の弁護士は精神的疾患を理由に無罪を主張していたが、陪審員にこれを全面的に拒否され、最終的に仮釈放なしの終身刑を言い渡されました。
検察官のウェズ・マウ氏(Wes Mau)は、今回の裁判について「この恐ろしい事件にプロ意識を持って粛々と根気強く関わった全ての捜査官、警察官に称賛を送りたいと思います。彼らのおかげで正義の決断を下すことができました」と語っています。