急性リンパ性白血病を発症したベケット君(4)
日々の科学療法や輸血で辛そうに立っているのを姉のアーブリーちゃん(5)が支えている様子を捉えた写真に涙する人が続出しています。
二歳で急性リンパ性白血病に
2018年4月、アメリカテキサス州コリン郡プリンストンに住んでいるベケット君は急性リンパ性白血病と診断されました。当時わずか2歳でした。
それ以降科学療法と輸血を続けなければいけませんでした。
すると、ベケット君は抗がん剤による副作用で体重が激減、もともと元気でお茶目だった性格は突然不機嫌になったり静かになったり、精神的にも体力的にも辛い日々を過ごしていました。
母親のケイトリンさんも、つきっきりで看病しなくてはなりませんでした。
姉「なんで腕に針をしているの?」
5歳の姉、アーブリーちゃんは病気のことを理解していませんでした。
アーブリーちゃんの5歳の誕生日に、1ヶ月の入院を終えてベケット君が帰ってきました。
しかしその姿は痩せていて元気が無く、1日中ベットで寝ていました。
そしてアーブリーちゃんは、入院中のベケット君の写真を見てこう言いました。
「なんでマスクをしているの?なんで腕に針が刺さっているの?」
三児の母であるケイトリンさん(28)は
「しっかりとアーブリーに説明はしていなかったけど、聞かれたことは全部答えました。そのあとソーシャルワーカーも交えて病気の説明をしました」
それからアーブリーちゃんはさらに弟のベケット君を気遣ってくれるようになりました。4、5歳の子なら外で元気いっぱい友達と遊んでいるのが普通なのに、アーブリーちゃんは弟と一緒に過ごしたいと言うそうです。
「2人の絆はとても強く、親としてそれはとても嬉しいことですが、同時に悲しい気持ちにもなります。経済的な負担が大きいため、アーブリーが大好きだった体操教室にも行けなくなりました。弟の病気や辛さを幼いなりに理解して、受け止めているアーブリーですが、まだ5歳の彼女への負担が大きすぎるのではと思うこともあるのです。」
とケイトリンさんは言いました。
弟を支える5歳の姉
この写真が撮られた日。
アーブリーちゃんは自分が病気の時に背中をさすってもらったことを思い出し、『大丈夫だよ』と声をかけながらベケット君にも同じようにしてあげたようです。
そのすぐ後、アーブリーちゃんは手洗いを手伝いベケット君を抱えてソファまで連れて行きました。そして汚くなったトイレを掃除するとまで言いました。
白血病の進行は
白血病の診断を受けてから18ヶ月になります。
アーブリーちゃんはもうすぐ幼稚園に入る予定です。
ベケット君は現在、自宅療養中で抗がん剤などの内服薬を飲み、定期的に病院に行きながら病気と闘っています。この治療は2021年8月まで続くそうですが、母のケイトリンさんは
「ベケットは日に日に力をつけ病気と闘っています」と笑顔で語りました。
ベケット君の病気が1日でも早く治り、元気に遊べる日がくることを願うばかりです。