「何通お祈りもらった?」
近年、世間の就活生の間では、このような会話が飛び交っています。
就活って大変だなぁ…。
子育て一段落からの就活って、
もっと大変かしら…(。>д<)#読売新聞#就活ON#就活すごろく#お祈りメール pic.twitter.com/47xUmzSiw9ADVERTISEMENT — 日影 (@hikage56nyan) January 10, 2018
今の就職活動は一昔前の就職活動とは違い、オンライン上でエントリーボタンを押し、筆記試験、面接等を経て内定する仕組みになっています。手軽な応募がゆえに、学生1名当たりのエントリー社数は増え、志望度が高くない学生も応募するため、企業は面接前のタイミングで大量に学生を落とすしくみとなっています。
そのため、学生は1社内定するまでに13社もの企業に落ちるのが平均です。
続くお祈り通知。少しでも収入を得る為にワーキングプアを続けるか、正規の就職を追い続けるか悩む。相談できる人が居ないのもつらい。 #就活 #不採用 #就職活動 #お祈りメール #転職 #ワーキングプア #ハローワーク pic.twitter.com/OapVuYfz26
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そして、不合格の際には、上記のような不採用通知が学生の元に届くのが通常なのですが、これが所謂『お祈りメール』と呼ばれているものです。
“貴方様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。”
心の底から言っているとは到底思えないこの言葉。これが、学生の中で企業に皮肉を言う意味として『お祈りメール』という言葉が広まりました。
人事殺してもいいって思うやつリツイート。ここまで誠意がないメールは初めて#就職活動 #面接 #お祈りメール #もはや祈ってもない #また #頑張ります #拡散希望 pic.twitter.com/0swJRRqbqX
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今は人手不足のため、”売り手市場”と言われている日本。
学生は「これだけ好景気と言われているのだから、数社エントリーすれば内定するだろう」という期待値で就職活動を始めます。しかし、そこからありとあらゆる企業に落ちて、平均13社から”祈られる”のです。準備不足だった学生等は、30~50社の企業から”祈られる”ことも珍しくないといわれています。
“売り手市場”に期待をかけたのに、実際には全く内定がもらえない…。ここで、思うように内定をもらえていない学生達が徐々に絶望感を感じ始め、この絶望感がMAXに達した時に『就職自殺』となるのです。
ちなみに、3月は自殺防止月間だそうです。
就職自殺が多い為に自殺防止期間が設置されている訳ではないようなのですが、就職自殺も少なからずその要因にはなっています。
近年、先進国では、若者失業率の悪さは世界的に問題になっているとのことです。新卒一括採用を取っていない世界先進国の若者の失業率は全体失業率の2倍強。日本は1.5倍のようです。
他の先進国を上回っていないからと言って、日本の”就職自殺”問題を野放しにはできません。これから国や企業での対策が必要となることは間違いないでしょう。