4日に召集される臨時国会で、第100代内閣総理大臣に選出されることが確実な、自民党の岸田文雄総裁(64)のトレードマークといえば「メガネ」。デンマークのブランド「リンドバーグ」を愛用している岸田氏は最近、レンズの形を変えるなど、強いこだわりを持っているそう。
ただ、過去の歴史を見ると“メガネ首相”は短命の傾向にあるというデータがあるそうです。2007~08年の福田康夫元首相以来、13年ぶりとなる岸田氏の運命は…。
外相時代の2015年に「メガネベストドレッサー賞」の政界部門を受賞するなど、政界を代表する「メガネ男子」の岸田氏。それだけに、使用するメガネへのこだわりも相当で、総裁選前の9月12日に生放送されたYouTubeチャンネルでは、支持者からの質問に「長い間、同じ店に通って選んでいます。細いフレームが好きで、同じようなデザインを10本近く持っています」と明かしていました。
しかし、実はメガネをかけた首相は、かけてない首相と比べて、平均すると在任期間が短い傾向があるようです。時と場合に応じてメガネをかける人もいるため、首相官邸ホームページの写真でメガネをかけているかどうかで分けると、自民党結党(1955年)以降の首相でメガネをかけているのは岸田氏の前まで7人。その平均在職日数は597日となります。
一方、自民党所属で「メガネなし」の首相の平均は、1133日と倍近くに。6人いる自民党以外の首相を加えても平均919日で、明らかにメガネをかけている方が短命という結果に…。
“メガネ首相”で最も長期間にわたって首相を務めたのは、岸田派の源流となる宏池会を旗揚げした池田勇人元首相の1575日。岸田氏は同郷でもある池田氏を尊敬する政治家として挙げています。池田氏に続き長期政権を築くことができるか、今注目が集まっています。
さらに早大出身にも短命政権の傾向が…
「メガネ」と並んで「ワセダ短命ジンクス」も存在する。
岸田氏は早大法学部卒。就任すれば、自民党首相の早大出身者は石橋湛山、竹下登、海部俊樹、小渕恵三、森喜朗、福田康夫の各氏に続いて7人目に。東大の6人を上回って出身大学別では“過去最大派閥”となる。ただ、過去6人の在職日数は最多でも海部氏の818日にとどまり、平均で約471日。岸田氏が3回落ちた東大の首相平均は約1324日で大差がついています。ちなみに、早大創設者の大隈重信の首相在職日数は1040日だそうです
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