日韓関係悪化で長崎県「対馬市」悲鳴… 年間41万人の韓国人観光客がほぼゼロに…
日本と韓国、両国国境の島・対馬市が今、大変なことになっています。歴代最悪の日韓関係の煽りを受けて、多いときは1日3000人訪れた韓国人観光客が、9月に入ってからはほとんど来ていないというです。当然ながら観光バスは1台も動かず、免税店もガラガラ。繁華街は、観光客の目を引くために破格的ゴーストタウンをしているというのです。
8月に日本を訪れた韓国人観光客は、前年同月より48%減って30万8700人だった。最も影響を受けているのが対馬でしょう。
県観光振興課によると、今年の上半期(1~6月)は韓国から対馬に約22万人が訪れ、前年同期比約1割増だったが、日本政府が半導体材料の輸出規制を強化して以降、訪日旅行を控える動きが広がっています。
県の聞き取りによると、島内宿泊施設での韓国人宿泊客は、7月が前年比約5割減、8月は同5~8割減が多く、9月の予約状況は9割減やゼロの状況です。
対馬観光客の99%は韓国人
対馬市には、島の北にある比田勝港と南の厳原(いづはら)港の2つの国際港湾があります。ここを訪れる外国人の99%は韓国人です。
2017年の法務省の統計によると、日本の港で外国人の入国者数が一番多かったのは比田勝港で25万8599人、厳原港は博多港に次いで3番目の9万9789人でした。
対馬と韓国・釜山の距離は、49・5キロしかなく、高速船だとわずか70分で到着する。対馬は韓国人にとって日帰りもできる気軽な海外渡航先なのです。
対馬市観光商工課によれば、
「2000年に韓国の海運会社が釜山~対馬(比田勝港・厳原港)間の定期運航をはじめましたが、韓国人観光客は年間7500人ほどでした。11年の東日本大震災で減少したものの、その年にJR九州高速船や韓国の海運会社も乗り入れ、3社体制になってからは右肩上がりに増えています。11年に4万6000人だったのが、12年は約15万人、13年は18万人を突破という具合に年々増え続け、昨年は40万9882人と初めて40万人の大台を超えました」
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昨年対馬を訪れた観光客は約53万7000人。韓国人は76%以上を占めたことになります。
韓国人観光客の島内消費額も右肩上がりだ。12年に15万人が来島したときは、消費額は33億3100万円。
17年は約35万6000人(日帰り約17万4000人、宿泊約18万2000人)の来島で、79億4100万円となっています。このうち、化粧品や医薬品などの土産品の購入費は51億4800万円だったです。
対馬市の人口は3万503人(19年8月末)。
そこに年間約41万人の韓国人が訪れます。今や対馬の経済は、韓国人で成り立っていると言っても過言ではないです。
実際、町のあちこちにハングル語の看板が立ち並び、免税店は日本人入店は禁止です。
日本人客を想定していないのか、レンタカーに備え付けられたカーナビはハングル語(韓国語)となっています。
観光スポットには、韓国の古代建築を取り入れた「韓国展望所」があり、天気が良ければ釜山の夜景を眺めることができるといいました。
「ホテルや民宿は約120軒ありますが、そのうち韓国資本のものは30軒ほどですね」(市観光商工課)
レンタカー会社が車を売却
そんな対馬に“異変”が起きたのは今年の7月。日本が韓国に対して、半導体材料などの輸出管理を厳格化すると発表してから、韓国人観光客が激減したという。
「7月は、前年同月が約3万4000人だったのに対し、4割減の約2万人で、経済損失は3億円。8月は前年同月が約4万人で、8割減の約8000人まで落ち込みました。経済損失は7億円で、計10億円となります。比田勝港では5社の海運会社が運航していましたが、現在は2社が運休。厳原港は2社の運航ですが、2社とも運休しています」(同)
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嘆く零細自営業者
対馬市議会議員の大浦孝司氏によれば、
「9月は、9割以上の減少となっています。韓国人が来なくなって、収入はゼロ。観光関連の業者は、どこも倒産寸前ですよ。この9月5日に東横INNがオープンしましたが、どうするんでしょうか。今年の1月~6月の韓国人観光客は22万人でしたから、昨年を上回ると予想していました。対馬が黄金時代を迎えると思った矢先に、急に来なくなったわけですからね、信じられない事態です。長崎県議会は、対馬への観光客誘致のために9500万円の予算を計上しましたが、それだけで済む問題なのでしょうか。そもそも、韓国人が来なくなったのは、日本政府の責任。それを問題にしなくていいのか。バス会社やレンタカー会社、民宿など、11人の業者が集まって20日に会合を開きました。『対馬令和会』を発足、政府に働きかけようというわけです」
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『対馬令和会』の会長で、民宿「REN」を経営する糸瀬政吉氏がこう嘆きました。
「うちの民宿に来た韓国人観光客は、7月は例年の半分の50~60人、8月は2割まで落ち込み20人ほど、そして9月はゼロですよ。大きなホテルでも、9月は5、6人というレベルです。島内には観光バスが200台以上ありますが、今は1台も動いていません。10社ほどあったバス会社は、2、3社が撤退しています。レンタカー会社はまだ営業を続けていますが、収入がないので、車を売っているという有様です。韓国資本のホテルや民宿は、対馬全体の2割ほどを占めていましたが、民宿を閉めるところが出てきています。9月に入ってからは、食堂を経営していた韓国人が、店を畳んで韓国へ帰っています。免税店はガラガラだし、韓国人で賑わった厳原の繁華街は、寂れ果てています。夜になると人が歩いていないのです。町が死んでいますね」
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まとめ
韓国人観光客の代わりに国内客を誘致する動きがありますが、国内客は交通費に負担がかかるため、対馬観光を躊躇しています。零細業者のみんなが悲鳴をあげ、こう語りました。
「早急に対策を打たないと、みな倒産します。政府から助成金を出してもらって、それでしばらく凌ぎ、国内客に向けて準備を進めるしかありません。まずは、自民党長崎県本部に働きかけて、政府から視察団を派遣してもらい、できるだけ早く、島の現状を見てもらわないと……」
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