現在話題になっているのは、イリオモテヤマネコの生息で知られる沖縄県の西表島の北約3キロのところに位置している無人島に、たった一人で、さらになんと”全裸”で生活している「全裸おじさん」なる人がいるというのです。別名「ターザン」などとも呼ばれているそのおじさんの正体とはー。
無人島で全裸で生活していることから、「全裸おじさん」や「ターザン」と呼ばれているのは、長崎真砂弓さん。なんと今から20年以上前にこの無人島での全裸生活を始めたというのです。長崎産は戦前まで炭鉱のあったこの島に移り住んでから、電気やガス、水道のない状態で生活しはじめたという。
長崎さんはそこでの生活について、以下のように話しています。
「自然というものは、本当に怖いよ。明日、晴れるかどうかは、その日になってみないと分からない。晴れた日には、晴れた日にできることがある。雨の日には、雨の日なりの生活がある。自然をコントロールすることは不可能だ。自分の生活を自然に合わせることができなければ、死んでしまう!」
以前は製糖工場などで働いていたこともあるそうですが、「現代社会のスピードに嫌気がさし」、この島で暮らすようになったとか。しかし、いくら無人島とはいえ、まったく無収入では生活して行けず、福岡市に住んでいるお姉さんが、毎月1万円の仕送りを送ってくれているのだとか。なるほど!
実は、西表島は台湾とほぼ同緯度にあるため、冬でもしっかりと太陽光線がふりそそぎ、さらに目の前に広がる海では、新鮮な魚貝類もとることができるそうですが、野菜の収穫はできないようで、月に数回西表島にいき野菜を仕入れているそうです。そのためのお金だったんですね!しっかり栄養面も考えている。笑
さらに長崎さんは自身の生活について、以下のようにも話しています。
「2年くらい前から平和ということを考え始めたんだ。ここにいると平和だよ~。争いの元になっているのは、資本主義と宗教だね。でも、平和ということを考えると、釣りをすることさえもはばかれるよ。魚を釣るということは、魚の社会を乱すことにも繋がるからねぇ……。『もったいない』という言葉が流行っているけど、日本という国は、大量の残飯を出しているよね。これだけの残飯があったら、貧困にあえいでいる国々を救うことができるよ!!」
「日本人がダメになったのは、目で見ることのできる汚いものにフタをするようになったからなんだ。その反面、目に見えないものには弱い。O-157が蔓延したくらいで大騒ぎをしているんだからねぇ~」と話しました。
しかし、俗世との縁を切ったわけではなく、長崎さんはラジオを聞くことを日課としているため、世界の動向についても、都会で暮らしている人並の知識を持ってるのです。
現在残念なことに長崎さんは別の島に移動してしまったのか、行方を知ることができなくなってしまったそうですが、いったいどこにいらっしゃるのか知りたいですね。