声優やタレント、歌手としてマルチに活躍している中川翔子さんが、今から約9年前の2011年に、いじめを苦にして自殺した大津市立中学2年の男子生徒をめぐる裁判の判決が出たことを受けて、その判決が「遺族に鞭打つような判決」だと批判し、話題になっています。
2011年に、大津市の中学二年生の男子生徒が、同級生らから受けていたイジメに悩み、自殺した事件を巡って、いじめが原因だとして、自殺した男子生徒の両親が、いじめを行っていた元同級生らに損害賠償を求めた裁判で、控訴審判決が出ました。その結果が信じられないものだったようで・・・
この裁判で昨年の2月に下された一審判決と同様に、今回も大阪高等裁判所の佐村浩之裁判長は、いじめと男子生徒の自殺の因果関係を認めた一方で、一点異なった点がありました。それは、自殺した男子学生の両親側にも家庭環境を整えられずに男子生徒を精神的に支えられなかったという過失があるとして、なんと賠償額について過失相殺が必要だと判断したのです。point 221 | 1
地方裁判では元同級生ら2人に計約3750万円の支払いを命じていましたが、今回の高等裁判所では、大幅に減額し、なんと2人に計約400万円を支払うよう命じたのです。この一審を覆す裁判の結果を受けて、今月2月29日に中川さんは自身のTwitterを更新し「加害者を守り被害者を責める、こんな世の中なら希望を持てなくなる」と語ったのです。point 229 | 1
さらに続けて「やられた方が悪い、被害者に過失がある、ということだと言ってるようなものだろうこんな判決なら、加害者がやったもん勝ちだというのか? いじめは、人を死に追いやる事のある犯罪。犯罪した者が守られて、死に追い詰めた側がこんなかたちで守られて。遺族に鞭打つような判決に絶望した」と話しました。point 202 | 1
中川さんといえば、先日同じく自身もいじめを受けていた過去について明かしており、今回の判決は他人事には思えなかったのかもしれませんね。判決にあるような、自殺に導かないで済む家庭環境って、どんな家庭環境なんでしょうか、そしてどうしていればよかったのでしょうか・・・