乗り物で度々議論となる「リクライニング問題」
あなたは電車や飛行機に乗った際、リクライニングシートを倒しますか?
そして倒すならどのぐらい倒すでしょうか?
また、倒す前に後ろの方へ声をかけますか?
誰もが一度は考えたであろう、この問題が大論争を巻き起こしつつあるのです。
芸能人のリクライニング問題
きっかけとなったのは、お笑い芸人・小藪千豊さんのTwitter。
新幹線でリクライニングシートをいっぱいまで倒した小藪さん。すると、後ろの席の人から「倒し過ぎ」と言われたというのです。
これに対し「JRはどう思ってるんやろ」とつぶやいたところ大きな反響があったのです。
また、ホリエモンこと堀江貴文さんが新幹線の座席を倒すときの「声かけ」に関してTwitterを更新したことがありました。
新幹線でいちいち席倒していいかって前の人から言われんのうざい。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 15, 2017
堀江さんの発言をきっかけに、ネット上では新幹線の座席を倒すときに「声をかけるかどうか」が議論となりました。
また、タレントの藤本美貴さんは自身のブログで、自分はわざわざ声をかけずにひっそり倒してほしいタイプだと明かしつつ、「やっぱりみんなは倒す前に一言いって欲しいタイプなのかな」と質問していました。
「倒す際にはひと声かける?」というある調査では?
「倒す際にはひと声かける?」という調査において、「そうだ」答えたのは、男性で40.9%、女性では45.6%。どちらも半数に満たない結果でした。
また、別の調査では「新幹線で前の座席の人が背もたれを思い切り倒してきてハラがたったことがある」と答えたのが、20代~30代せ2割程度であるのに対し、40代以降の中高年層が4割と、世代間でギャップがあることもわかっています。
また、先日のはてな匿名ダイアリーに「新幹線とかで『倒していいですか』って言ってくる人」という投稿がありました。
「何なの。『駄目です』って答えたらどうなるの?好きに倒してほしい」という声かけ不要派が、不満げに疑問を投げかけたのでした。
まぁ・・・『駄目』って言いにくいですよね(笑)
わざとリクライニング不能にする身勝手な例も!?
「わざとシートの背面に大きな荷物をかけたり置いたりして、前の人がシートを深く倒せないようにする」「膝を立てて座ったり浅く腰掛けたりして、前の人がシートを深く倒せないようにする」という事例も存在しているようです。
「後ろの人のことを考えると気兼ねしてシートを倒せない」「できればシートを全傾してくつろぎたいが、トラブルに巻き込まれるのが嫌なので倒したくても倒せない」といった乗客の声は少なくありませんね。
公式はどのように考えている?
JR東海の公式見解は次のようなものでした。
「リクライニングの角度につきましては、お客さま同士の譲り合いやお声かけなどでご利用いただくよう、また、ご利用の際は、後ろの席のお客様のご様子に留意していただくよう、ご協力をお願い申し上げています」JRとしては、教科書通りに答えるほかないでしょうね。
多くのバス会社では、乗務員からマイクを通して「シートを倒す際には後ろの方へ一声掛けてからシートを倒されるようお願いします」と案内しています。しかし、乗務員による案内放送だけではなかなか周知されないことから、最近ではリクライニング角度をあえて浅く設定したシートを導入するバス会社や、リクライニング時の圧迫感が少ない「ゆりかご式シート」を採用するバス会社も出てきています。
また、会社として一斉にリクライニングするよう促すバス会社も存在。首都圏と名古屋、北陸、関西間で高速バス「VIP LINER」を運行する平成エンタープライズ(埼玉県富士見市)では、「一斉リクライニング」というシステムを取り入れています。
まとめ
あなたは、新幹線や高速バスを利用する際、どのようなリクライニングの使い方をしていますか?