俳優の武田真治さんが11日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演しました。うつ状態に陥るなど“暗黒生活”を送っていた過去や、立ち直るきっかけを与えてくれたのが、2009年に亡くなった忌野清志郎さんだったことを語りました。
同番組は、過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが、自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授する反面教師バラエティーです。
武田真治さんは、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のグランプリを獲得し、17歳でデビューしました。94年のドラマ『南くんの恋人』、人気バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』など、数々のドラマや映画、バラエティーで活躍しました。
しかし、レギュラー出演していた『めちゃ×2イケてるッ!』では、ナインティンナインや極楽とんぼといった共演者との実力差を痛感したそうです。存在感を発揮することができず、徐々に自信を失っていったといいます。仕事のストレスから、あごの痛みで口が開けにくくなったり、口の開け閉めで顎関節に音がする顎(がく)関節症になったことを明かしました。point 228 | 1
得意のサックスが吹けなくなったほか、「バラエティーの現場でも活躍できない。ドラマでも簡単なセリフをつっかえる明かしました。」と追い込まれ、うつ状態になりました。
その後も、怪しいセミナーにだまされ、仕事も全てキャンセル。所属事務所に借金があったため『めちゃイケ』への出演だけは続けたそうですが、北海道の実家でひきこもり生活を送るなど、絶望の日々を送りました。
武田真治さんは、初めて告白する当時の“しくじり”として、わざと現場で横柄な態度を取り、芸能界を干されようとしたことなどを明かしました。
それでも「もう一度サックスを吹きたい」という気持ちだけは持っていた武田真治さん。そんな中、俳優・竹中直人さんの紹介で、2009年に亡くなった歌手の忌野清志郎さんと出会います。「スタジオに遊びに行くと、清志郎さんが『ちょっと吹いてごらん』って僕にサックスを渡して、(清志郎さんは)ギターをアンプに繋ぐんです。清志郎さんが鳴らすギターにサックスを合わせられるなんて一生に一度だなと思って、恐る恐る吹くと、昔のように音が出たんです。」point 337 | 1
すると、忌野清志郎さんにサックスの腕前を評価され、レコーディングやライブに誘われるようになり、「ひきこもりから抜け出すチャンス」を与えてもらったといいます。その後、武田真治さんは忌野清志郎さん率いるバンド、ラフィータフィーに加わり、全国ライブツアーに帯同しました。武田真治さんは「あの日あの時、清志郎さんじゃなかったら、サックスは吹けなかった」と、感極まり言葉を詰まらせながら吐露し、「人生を変えてくれた恩人」に感謝していました。point 272 | 1