セブンイレブン・ジャパンで店舗指導を担当する本部社員が、店舗のオーナー不在時を狙って商品を無断で発注する内規違反の事例が各地で横行していると、複数の現役社員や被害に遭ったオーナーが13日までに証言しました。店舗ごとに割り当てられた営業目標（ノルマ）を達成するのが目的で、24時間営業問題などを受け構造改革を進める最前線で、不適切な行為が繰り返されていました。一部のオーナーは公正取引委員会に独禁法違反と申告しています。

ある中堅社員は「前年を超える数値目標の達成は絶対。ちゅうちょしていると上司から叱責され無断発注を隠語で促されることもある。」と話しました。

発注作業は、独立した経営者である加盟店の権限で実施するもので、本部社員が行うことは社内規定で禁止されています。無断発注の理由や数量、金額は明らかにしていません。セブンイレブンの広報担当者は「あってはならない行為」と事実を認め謝罪しました。

同社では過去にも無断発注はあったとしていますが、時期や件数については「回答を控える」と説明を拒んでいます。

東京都内の店舗では、おでんの販売を取りやめたはずなのに9月のセール前におでん種が大量発注されているのが発見されました。オーナーが最終的な承認前に、見覚えのない注文を見つけたといいます。本部社員を追及するとLINE（ライン）上で無断発注をオーナーらに謝罪しました。

複数のオーナーは、本部社員に促され過剰発注した商品が売れ残り、廃棄されている状況にあると指摘しました。廃棄コストの大半はオーナーの負担となるため「本部社員は発注要請しかしてこない」と不満が募っています。

セブンイレブンの就業規則では「オーナーに対して無断で発注を行う等、独立性を阻害する行為」をした場合、昇給停止や降格処分となります。仮発注も対象ですが、謝罪されたオーナーは「『処分はない』と説明を受けた。異動で済まされている」と公取委に訴えました。

 

別の本部社員は「社員の評価基準は数値目標の達成が多くの割合を占める。オーナーからの評価は加味されないから、多くの社員が無断発注に手を染める」と指摘しました。

このニュースにネットではあきれ声も上がっています。

・こんなことを横行させている限り、コンビニは経営はいつまでたっても奴隷制度なんだよ。

・独禁法違反っていうより普通に犯罪行為なんじゃね？

・発注した分の金額を本部が持つならまだマシかもしらんけど、そうじゃないんでしょ？

・あれだけ店舗を近距離で増やした状態で前年度を上回るノルマを課すのは矛盾してると思う。