１８日午前７時５８分ごろ、大阪府北部を震源とする地震があった。大阪府北部で震度６弱、京都府南部で震度５強、滋賀県南部、兵庫県南東部、奈良県で震度５弱を観測した。気象庁によると、震源の深さは13キロで地震の規模はマグニチュード（Ｍ）6.1。広い範囲で人的・物的な被害が生じている。

西日本高速道路（ＮＥＸＣＯ西日本）は大阪府中心のエリア、阪神高速道路は全線でそれぞれ点検のため通行止めにしている。事故や被害の情報は入っていない。

各地の震度は次の通り。▽震度６弱＝大阪市北区、大阪府高槻市、枚方市、茨木市、箕面市▽震度５強＝大阪市都島区、同東淀川区、同府豊中市、吹田市、寝屋川市、摂津市、交野市、島本町、京都市中京区、同伏見区、同西京区など

約１１万戸に都市ガスの供給も停止

関西電力によると、大阪府と兵庫県で一時計約17万戸が停電。大阪ガスは高槻市と茨木市の一部で約10万８千戸のガス供給を停止した。ビルやマンションなどのエレベーターへのとじ込め、水道管破裂も相次いだ。

激しく燃える住宅も

１８日午前８時前、近畿地方で震度６弱を観測する強い地震があった。大阪府上空からの映像では、激しく燃える住宅火災の様子がわかる。

２人死亡、１人心肺停止

大阪市と同府高槻市で各１人が死亡し、同府茨木市で１人が心肺停止の状態。　警察庁などによると、大阪市で死亡したのは東淀川区の80代男性で、家屋の倒壊に巻き込まれた。高槻市では９歳の小学生女児が登校中、倒れてきた学校のプールの壁に挟まれて死亡した。茨木市の心肺停止は80代の男性。総務省消防庁によると午前10時30分現在、大阪府と兵庫、滋賀両県で負傷者が計44人出ている。